KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

B.W.Tのカバラ入門

< カバラ入門 > 

カバラに関した資料は数多くあり、始めて勉強する人は迷ってしまいます。ここでは『Brotherhood of the White Temple(B.W.T) http://brotherhoodofthewhitetemple.com/ 』の創設者でありますM・ドーリル博士の著わした『カバラの真義』の [第一章カバラ入門] より数行ですが転載をいたしたいと考えます。私は最近知り合ったソウルメイトの方から、ヒンドゥー文化に伝わる古代哲学『アーユルヴェーダ』の本を推薦していただき、勉強中なのですが、とても興味深いことにカバラ哲学と多くの共通点がありますので、この転載は意義ある作業であると信じます。

ここから転載開始

カバラ入門:セフェル・エトジラー(創造の書)は、おおよそ第6世紀ごろに書かれたと一般に思われている。しかし初期の正統的教えは非常に古いものなのである。伝説によれば、この書は世界の始まりから存在していたというのであり、この書こそ世界の始まりについての鍵と記録なのである。アダムがこの書の最初の著者であると考えられており、アダム以前の諸種族の失われた智慧について書いてあると信じられている。

セフェル・エトジラーは、普通は、カバラへの入門書であると考えられているが、これは誤りである。セフェル・エトジラーは、すべての古代智慧の集計であり、他のカバラ的著作への鍵である。カバラを理解した者は、すべての宗教、神話についての鍵を持ったことになる。宗教、神話等は、古代智慧の完全な記録だからである。

セフェル・エトジラーによれば、萬軍の主(天帝)は、”聖なる精髄”から32の道に沿って来たと言われている。32の道は、ヘブライ語のアルファベットの22文字と生命の木の10光球の10の数字とから成り立っている。これらは、総てのものの基礎、つまり物質が構成されるところの骨格構造であると考えられている。22文字は、3母字、7複字、12単字の3群に分かれている。3母字はアレフ、メム、シンで3つの主要元素たる、空気、水、火を象徴している。7複字は、ベト、ギメル、ダレス、カフ、ペー、レシュ、タウである。12単字は、ヘー、ヴァウ、ザイン、ケト、テト、ヨド、ラメド、ナン、サメク、アイン、ツァディ、コフである。

3母字によって表わされている3大元素は我々がこの地球で知っているような物質的元素ではなくて、むしろ、”日々の古代”の真の霊たる原初アゾトから発したエッセンス(精髄)なのである。3母字は中央に点(KOSEI註:これは日本の日月神事=ひつきしんじ=の円の中心点と共通していますね)、つまり、目(古代一者たるホア)のある三角形で象徴され、三角形の各点は、3母字の各字を表わしている。7複字は、三角形を囲んだ7光芒星で表わされる。各々が極性的に両極性だから二重性であり、各々の一点は、原初創造の3母字のほうに振り向いており、他方は外方の形成界の方を向いている。結局、7複字は、7大神秘、中央霊太陽を取り巻く7大聖惑星を表わしている。これら7複字のひとつひとつは週の7日のひとつひとつの上に力を振るっている。ベトは月曜日に、ギメルは火曜日に、ダレスは水曜日に、カフは木曜日に、ペーは金曜日に、レシュは土曜日に、タウは日曜日に支配力を振るっている。この7複字は聖なる人、アダムカドモンの7外口部たる2つの目、2つの耳、2つの鼻孔、ひとつの口を象徴している。

7複字の諸力は、形成界(4次元アストラル界)に反映発出しており、外部に発する型を造って投射し、物質界をなしている。

転載はここまで

**KOSEI註:創造の書の原書によりますと、律1・1にはこうあります『そして彼は3つの印をもってこの宇宙を創出した。それは境界・文字・数である。』なおここでは、神のことを「彼」と男性形にしていますが、神を「彼」とか「父」とかとするのは誤解であるようです。ほとんどが無学の徒であった初期のキリスト教徒の無知から起こったことのようです。キリスト教の聖書の古代翻訳者たちが神に関する或る句のところで上記ヘブライのアルファベットのヘイ(HE)に直面した。例えば”ヘイは唯一の道である”といった場合です。そこで翻訳者たちは、このHEという神の意味するのは男性的神であると思い、それで ”彼(ヒイ・英語のHe)・父”と訳したのです。しかし”ヘイは唯一の道である”というのは、”(彼)神は唯一の道である”という意味ではないのです。

このほかにもカバラに関した書籍はたくさん出版されていますが、神秘性のようなところばかりを前面に打ち出した「売らんがな」本が多いように私は思います。カバラ哲学の基礎は上記の如くとても地味で退屈です。その退屈な作業をコツコツと続けていった者のみに、鍵を手に入れることができます。

KOSEI