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中国面白体験記その11 < 中国語上達法 >

中国面白体験記その11

< 中国語上達法 >  2016/02/13

 日本は島国のためか昔から外国人との接触が少なく外国語の習得能力がいまひとつの傾向にあります。原因はいろいろあると思います。日本人の気質は几帳面で完ぺき主義的なものなので(だから技術力が優れているのでしょう)、言語の習得の場合も、まずみっちりと文法から入って勉強し、単語を覚えて使いこなしてから実践に臨もう!と考えるわけなのです。未完成のものは世間にさらしたくない、というのが日本人気質です。ところが読み書きならイザ知らず会話となるとそういうわけにはいきません。今言った方式で進めていっても勿論話せるようにはなれますが、膨大な時間と費用が掛かります。なおかつご本人の資質とヤル気にもよりますし、だいたい通常の社会生活を続けていて、この方式は不可能なのです。

 まず目標をどこに置くかです。もしも通訳になるのであれば今言った方式がベストです。通訳は文法を間違ってはいけませんし、読む・聞く・話す能力が平均以上に発達していないといけません。しかし多くの人が中国語を学びたいと思う動機は中国に行って買い物をしたり、観光したり、友達を作ってコミュニケーションをとったりする時に、ぜんぜん話せないんじゃつまらない。肌で中国を感じたい、と言ったものだと思うのです。その時に正確な文法は必要ないのです。だいたい相手に伝わればよしとしましょう。

 僕は1997年に中国東北部に会社を開きそこに現地駐在していましたが、中国会話能力はゼロでした。「通訳がいれば事足りるのだから・・・」というのが僕の考えでした。1年間はその状態で過ごしましたが、やはり周囲がすべて中国語で自分だけがそこに入れないというのはつまらないものです。そこで駐在2年目から通訳の人に終業前30分間を勉強時間に当てて勉強を始めました。結果的に1年間で日常会話はまったく問題なく話せるようになりました。しかしビジネス会話はまだできません。

 言語上達、特に中国語の上達で気が付いたことがあります。中国語は上がり下がりがハッキリしていて音楽的な言語です。ですから、歌を覚える感覚でずうっと聞いていると、いつの間にか自分の中に「中国語の抑揚」が定着してしまいます。じつはそうなってしまえばしめたものなのです。もちろん単語や文法は必要ですが、「通じる」ということがもっとも大事。上がり下がりが適材適所で用いられれば通じます。逆に間違えるといくら発音や文法が正しくても通じません。日本人は完璧なので通じないと焦ってしまうのですが、心配はしなくていいのです。中国人同士でさえ意思の疎通がよくできないことが多いのです。ましてや外国人である日本人は・・・、大手を振って間違えましょう!堂々と聞きなおしましょう!「貴方の言っている事は聞き取れません」という一文はシッカリ暗記しておきましょう。

 そのためには、まず聴いて聴いて聴きまくります。会話云々よりも音楽を聴くようにして、耳慣らしです。「ヒヤリング」ですね。音楽的という意味では中国語のカラオケで歌を練習するのもいいですね。ただし中国語の歌の上がり下がり(声調)は日常のものではないので、耳慣らしのつもりで。

 次に大切なのは今のヒヤリングを行うためには中国の放送(今はインターネットで見れるようです)に接したり、中国人の(信頼のできる)友人を作るということです。信頼ができるかどうかは最初わかりませんから、中国人の友達を持っている日本人の友人から紹介してもらえばいいでしょう。

言語習得は根気よくと、よく言われますが、それよりも大切なのは「楽しく」です!これは絶対の法則です!外国人の友達を作って話題が弾めば、自然と文法書にも手が出ます。「さっきあの人が言ったのはどういうことなのかな・・・?」という感じで文法書を読むのです。すると100%アタマに入ります!

KOSEI