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中国面白体験記その40<中国語学習>

<中国語学習>  2016/03/14

この「中国面白体験記」シリーズはここのところずっと日中の考え方の違いに関してお話してきましたが、その違いを知るのに最も有効なのはやはり言葉の勉強でしょう。そこで気分転換という意味でも流れをちょっと中断して、数回にわたって中国語学習での僕の体験記をお話します。

 机に向かって暗記、というのは僕が最も嫌うスタイルで、小学校のころから授業中に机を前にして椅子に座っているのが嫌で嫌でしょうがなく、教師には反抗的な態度をとっていました。ついに教師がブチ切れて「そんなにイヤなら教室にいる必要はない!教室から出て行きなさい!」と来たものです。おそらくそのように脅かせば萎縮して従うとでも思ったのでしょうね。今から思えば人間心理を理解していない器の小さいヘボ教師でした。なぜならそのときの僕の心は「ヤッター!教室にいなくてもいいの?」という歓喜の心!でどこに「すみませんでした」を演技する心さえまったくないほどの天使の心。さっそく教室をそそくさと出ていきました。笑顔と共に喜びあふれて。その後は近くのタンポポ咲き乱れるお花畑を妖精さんとともに牧神のごとく嬉々として飛び跳ねていました。

 長くなりましたが、僕が如何に従来型の学習法(受験勉強を前提とした暗記スタイル)を忌み嫌い、軽蔑し、地獄に突き落としてやろうかと思っていたかを書きました。あのような勉強法は人間を廃人にするばかりです。実際!学生時代に優等生でそこそこの優良企業へ就職し、真面目に勤め上げた人間の末路は惨めなものです。彼らは悪魔に魂を売り渡したのです。「いい大学を出ていい会社に入って定年退職。退職金で老後は悠々」というものを手に入れるために、健康や健全な精神を捨てたのです。健全な精神の放棄=精神の荒廃=ストレスですね。

国語学習でのお勧め法というのは個人差があるので一口には言えませんが、まず自分だけのノートを作成することをお勧めします。下の写真は僕が勉強し始めのころ作ったノートです。

肝心なことは「自分が理解したままのことを書く」ということ。誰に見せるのでもないです。自分だけのノートに自分の言葉で筆記した瞬間から、おしきせではない、強制されているのではない、強制されて暗記する方式から抜け出せるのです。中国語全般、否人生全般にあてはまりますが、人の目などは気にしていたらダメです。人の上を行くパワーで生きてやるぞ!他のやつらを皆殺しにしても生きてやるぞ!といった意気込みです。このノートはあえていうならば自分自身に見せるためです。もうひとつの注意点は教科書に書いてあることを鵜呑みにして信じてはだめです。教科書が神様でそのまえに頭を垂れる、これではだめです。書いてあることは本当だろうか?と思いつつ読んで、現実世界で試してみるのです。あと日本人学習者にとって最初はしょうがないともいえますが、カタカナで発音が書いてある教科書。あれは絶対にダメですね。あのとおり発音してもネイティブは首をひねるばかりです。もちろん最初入り口ではやむをえないでしょう。大体中国語とはどんなものかを知る段階ではカタカナ表記もいいと思いますが、徐々に使わないようにしていきましょう。「じゃあ発音を覚えるには?」いまはDVDつきの教材が多いので、DVDを有効活用しましょう。しかし正しい発音かどうかは自分ではわかりませんから、マンツーマンで教わるのが一番です。

 あともうひとつ、準備として大事なことは辞書の準備です。一番よく使うことになりますから自分が読みやすくて、使いやすいものを選ぶことです。僕が使っているのは下の写真にある2冊です。

上のほうの辞書は崩壊寸前という感じの相当使い込んである辞書です。中国の瀋陽で買いました、値段は34元(現在のレートで600円ぐらい)です。下の方の辞書は日本で買った辞書です。ナゼか値段が明記されてないですね。僕の記憶によると3,000円から4,000円の間の値段だったと思います。お勧めは品詞が書いてある辞書を買ったほうがいいですね。最初のうちは文法なんかはどうでもいいのですが、勉強していくうちに文法がしっかりしていないと、会話文も記述文もおかしなものになってしまうので、きちんとした文章を書くつもりなら文法はそこそこ必要です。英語学習でも良心的な人の教材では辞書の選び方にはこだわっています。そのような観点でこの2冊を比較してみると、中国で買った上の辞書には品詞がすべて載っていますが、日本で買った辞書には載っていません。上の辞書のほうが使いやすいです。しかし下の日本で買った辞書は結構専門的な単語が載っていたりするので、その意味で重宝しています。目的によって使い分けるといいですね。ただし上の辞書は日⇔中なので、日本語で単語の意味はわかるのですが、漢字がすべて簡体字なので最初は馴染みにくいと思います。辞書は別に日本で購入してもいいのですが品詞が載っているものを選ぶようにしてください。

どんな方法でもいいので、とにかく馬鹿のように繰り返すことです。

KOSEI