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KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その49<中国の生活_第二部・寒さ>

<中国の生活_第二部・寒さ>  2016/03/23

中国の東北部とは遼寧省吉林賞、黒龍江省です。この三つの省を「東北三省」と呼んでいます。僕が以前住んでいたのはこの東北三省のうちの遼寧省です。遼寧省省都である瀋陽です。省政府も瀋陽にあり官公庁も瀋陽にありますから、遼寧省の人が外国に渡航するときなども、みな瀋陽に来なければいけません。またここは日本領事館もあります。要は遼寧省の中心なので賑わっているということですね。現在の瀋陽の常住人口は823万人、戸籍人口は725万人です。居住民族のうち90%が漢民族で、あとの10%は満族朝鮮族回族蒙古族等の少数民族です。(日本領事館のホームページより)

註:満族とは、満州民族満洲民族、マンジュみんぞく)のことで、満洲中国東北部沿海州など)に発祥したツングース系民族。古くは女真族といった。

この東北地方の特徴は「寒さ」です。おそらく東北三省のうちでは黒龍江省が最も寒いでしょう(そのお隣の内モンゴルはもっと寒いようです)。これは別のときにもこのブログで書きましたが、瀋陽の1月はマイナス20度からマイナス30度の間なので、日本人の僕にとっては心底寒かったです。僕が宿泊していたマンションの部屋のキッチンですが、窓の内側に水分がへばりつくように凍って氷柱状になっています。

室内には「暖気(ヌアンチー)と呼ばれている暖房機が標準装備されており、窓も二重窓です。なので室内は標準装備の暖房機だけでも結構暖かいですが、そこに更に電気の暖房機(エアコン)を置いて稼動させておけば、外部のマイナス20度もなんのそのです。下の写真の中央にあるのが「暖気」です。

この「暖気」は、日本でいう「スチーム暖房」とか「温水暖房」というものと同じ暖房で、石炭を焚いてお湯を沸かしてその温水を循環させるのです。以前は日本でも官公庁舎などの公共の建物には標準装備されていたものです。ベッドの中には「敷き電気カーペット」を仕込んでおけば完璧です。

東北地方の食べ物は味の強いものや脂っぽいものが多く、強いお酒を飲む理由はここにあります。脂っぽい食べ物は激寒を防ぐための脂肪のよろいを作るために必要ですし、強いお酒は体を内部から温めるために必要なのです。最も寒い1月には外に出ていると5分間外に出ているだけで頬がチクチクしてきますし、耳はちぎれるばかりに痛くなってきます。時々は社員を連れてアフターファイブに出るのですが、いちど社用車が出払ってしまい、タクシーで行くことになったことがありました。ところが寒い時に限ってタクシーが中々捕まらない!あの時は全員で凍え死にそうになって必死にタクシー探しに走ったものです。あの当時のタクシーはあまり性能がよくなかったせいでしょうか、それともドライバーが怠惰で寒がりなせいでしょうか(おそらく、その両方でしょう)、冬場はタクシーが少ないのです。

もうひとつ困るのが「路面凍結」ですね。道路がツルツルで歩くのにそろりそろりと、腰を落として注意深く歩かなくてはいけません。瀋陽は雪が少なくて助かるのですが、たまに雪が降ったときなどは道路のあちらこちらに雪の小山ができるのですが、丸一日マイナス20度ですから、日が射していてもまったく溶けません。でも幹線道路は雪かきをして雪は無くなってはいるものの、路面は凍結してるので、ヒヤヒヤしながら歩きます。さらにクルマは滑り止めされていないノーマルタイヤを使っていますから、ゆっくりノロノロ走るものの、危険この上ありません。ちなみに道路沿いの商店は強制的に雪かきをさせられます。しないと罰金を取られます。

また送電線が雪の重みで切れてしまい、停電となったことがありましたが、あの時は事務所内のエアコンが動かず、午前中だけはコートを着込んで仕事をしましたが、昼ごはんを皆で食べに行き強いお酒を飲んで体を温めた後、全員早退しました。とても仕事はできない状態です。しかしその明くる日僕は仕事の関係で近くのビルまで行ったのですが、ほんの近くであったにもかかわらず、足を滑らせて鉄のようにかたく凍った雪の山に尻餅をついてしまい、2ヶ月ほど痛みが抜けませんでした。

あと雪にせよ雨にせよ道路がぬかるんでしまったとき、会社のクルマも個人のマイカーもクルマを洗いません。洗ってもどうせすぐに泥だらけになってしまうからです。まあ寒くて洗車をする気になれないというのもわかりますが。美観を損なうこと甚だし、です。ただ日本人が一番クルマをピカピカに磨くそうですね。神棚に供えて拝もうと言った勢いです。実用になれば良いのではと僕は思いますが・・・。僕自身は今日本でクルマは持っていません。山の中の交通網が無い方にとって車は必需品ですが、都市部と近郊都市の方はお金ばかり掛かってしまい、挙句の果てはついついクルマを頼ってしまい足腰が弱まるといったおまけ付きです。車検、ガソリン代、自動車税、保険・・・、それらを払ったと思って貯金をしておいて旅行の時に豪華なレンタカーを借りた方が良いです。

とにかく瀋陽に行くのであれば、防寒装備は重装備で行った方がいいでしょう。あるいは現地で調達するというのもひとつの方法です。肌着は厚手のものを!二重履きで!男性は日本で言う「股引」というか「ズボン下」というものを三昧重ねです。若い女の子もミニスカートをはいている女の子もいますが、極厚のストッキングを重ね履きです。すらっとしたキレイな脚というのは幻想。ぼてっとした中太りの脚。できれば耳当ても、目だし帽も、手袋も厚手のしっかりしたもの、携帯カイロはほとんど効果がないと思います(最近瀋陽で売っているらしいですが)。

まあ夏場は暑いことは暑いですが、逆に日本の暑さよりもしのぎやすいです。湿度が低いせいでしょうか。

KOSEI