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KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その64<中国文化:道教の世界>

<中国文化:道教の世界>  2016/04/07

道教に関しては様々な方が専門書を書かれているので、このブログで道教研究の専門家でもない僕がいまさら書くことはないのですが、僕自身が感じたおおまかな道教にたいする感触を書きます。まず道教は「中国の宗教」ということで紹介されることがほとんどですが、日米欧諸国がイメージする宗教というものとはだいぶ違います。欧米人や日本人が考える宗教には「顕教」と「密教」とがあります。「顕教」とは教えの宗教であり、「密教」とはチカラの宗教ともいえます。ところが道教には、そのような整理されたものはなく、民間信仰や民間呪術、民間療法のゴッタ煮状態とでもいうべきものです。ゴッタ煮という意味では、儒教と仏教の要素を取り入れている部分もだいぶあるようです。

「日本に道教を定着させようとした試みがあった。しかし時の天皇が許可しなかったため、道教という形ではなく違う形で上陸した。それが陰陽道である」ともいうようなことも聞いたことがありますが、そもそも道教というモノはむかしは無かったので、これは道教が伝来したのではなく、中国の民間呪術や民間信仰が少しづつ伝わってきたのではないかと思います。僕は歴史学者ではないので、そこらへんの事情を深く研究したわけではありませんが、陰陽道といえば呪術的な要素が強く、干支、日柄、家相等々が中国から日本に伝わってきて「陰陽道」として定着したのでしょう。すべての東洋系の占いや天文の基本思想になっている「陰陽五行説」も元をただせば中国の「易経」です。

20世紀最大の魔術師と呼ばれているアレイスター・クローリーが必読書の中に「易経」を入れていたのには驚きましたが、考えてみたら西洋の「魔術」は人間心理のより深い部分を追求する「道」ですから、自然といえば自然なのでしょう。道教を研究した欧米人はクロウリーだけではありません。アンリ・マスペロ、ジョセフ・ニーダムなどが有名です。ニーダムは「中国の科学と文明」という大著(全11巻・思索社)は著わしましたが、この大著『中国の科学と文明』は中国文明のみならず非ヨーロッパ文明に対する知識人の見方を一変させるほどの衝撃を西洋世界にもたらした(Wikipedia)といわれています。

ニューエイジ思想の古典ともいえるチョフ・カプラの「タオ自然学」にも道教は登場するようですね。「タオ」とは「道」の中国語読み「dao」がルーツでしょう。その後1980年代からタオブームが始まりましたが、これらタオブームとは「道教ブーム」というよりも「東洋思想ブーム」とでもいったほうがいいのではないかと思います。

道教は内包するものがじつに多彩です。有名な知られているものをあげてみましょう。奇門遁甲、気功法風水錬金術、房中術、周天法、導引術、霊符呪法、不思議な仙人の話等々・・・・。

この護符は「玉皇大帝万能符」

道教の神様と呼ばれているものにも様々な神様がいらっしゃいます。以下は民間信仰の対象となっている神様たち

玉皇上帝(ぎょっこうじょうてい):人間の善悪を審査する民間信仰上の最高神

泰山府君(たいざんふくん):死者の霊が集まる霊峰東岳泰山の神

九天応元雷普化天尊(きゅうてんおうげんらいせいふかてんそん):天界の最上位に棲む万霊の神

玄天上帝(玄天上帝):太極の分身にして聖なる北極星の象徴

北斗星君・南斗星君(ほくとせいくん・なんとせいくん):人間の寿命、富貴、貧賤を司る神

斉天大聖(せいてんたいせい=孫悟空のことです):財運招来、悪霊退散、勝負必勝

保生大帝(ほせいたいてい):病気治しの医神

このほかにも数多くの神様が信仰されています。

中国の神様にお願い事をして見ましょう!

KOSEI