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KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その73<中国文化:中国語学習>

<中国文化:中国語学習>  2016/04/16

中国語の学習、といっても英語やフランス語といった外国語を覚えるのとコツは同じだと思います。しかし英語やフランス語といったアルファベット系の外国語との違いはあります。他のブログ(中国語上達法)でも書きましたが( http://exarp.hatenablog.com/entry/2016/02/13/070223 )、もうちょっと違うアングルからも「中国語上達法」に迫ってみましょう。まず基本的なところで、日本では「中国語を勉強する」といいます。この「勉強」という漢字ですが、中国語の意味は「強(し)いて~する、いやいやながら~する」という意味です。中国語では「学习(学習)」といいます。学習は「学び練習する」という意味なので、本来の自分の知識なり素養なりを高めるために学び鍛錬を積んでいく、という本来の意味になります。でも「勉強」は受験勉強に対してはピッタリの表現かもしれませんね(笑)。

では中国人の子供はどのようにして中国語を勉強するのでしょか?中国語を勉強しようとしている日本人の成人の方と、中国人の幼児や小学生とではまったく環境が違うので、同じようにはできませんが、参考にはなると思います。とはいっても、中国の子供たちがやることは日本人の学習者と基本的に違いません。発音の仕方、声調(四声)、韻母、声母、これらは基礎ですから焦らなくてもいいので、ひとつ、またひとつと繰り返し口にしていけば覚えてしまいます。NHK中国語講座の教科書を書店で買えば中に「音節表」というのがあるので、口に出してお経やマントラを唱えるように、思い出した時に言ってみましょう。

中国の子供は小学校へ上がったときはピンインを教わります。教科書を見ても漢字は載っていません。ピンインだけです。たとえば「我是中国人。(私は中国人です。)」はこの漢字は使わずに 「 Wo shi zhongguoren. 」で覚えます。漢字は学習過程が進んで確か2年生ぐらいから習うのだと思います。本当であれば日本人が中国語を学習するときも最初から漢字は使わずにピンインの読み方を覚えて、この方式で進めていくと良さそうですが、どうしようもない問題点があります。それは中国人の子供たちは24時間中国語を聞いて育っているので漢字やその他の表現文は知らず知らずの内に頭に入っているのですが、日本人の成人は仕事もあるし、そうはいきません。この点が大きなハンディーです。よしんば中国語シャワーの中に24時間浸かることが仮にできたとしても年齢の問題は大きな壁です。

しかし成人日本人学習者が有利な点はすでに漢字を使いこなしているということです。欧米人が中国語を学習する過程に比べたらこれは相当有利な点です。いま中国大陸では「簡体字」といって、日本が使っている漢字とはちょっと違いますが、大体の意味は通じます。中国に行くときはペンとメモ帳(裏紙でつくった簡単なものでOK)を必ず持って行きましょう。

では日本にいる学徒はどんな勉強をしたらいいのでしょう。中国家庭ではお母さんが子供に色々なものを見せながら、その名前を教えます。中国にも幼名はあります。日本のタクマくんだったら「タッキー」みたいなものです。では中国人の李宾という人がいて、幼名を体が大きいので「大宾」だったと仮定して、お母さんは子供を壁の前にかけた時計のそばに連れて行き「大宾看,这是表,表,大表」=「大賓、見てごらん。これは時計、時計よ、お時計さん」と教えるわけですね。このように実際のものを見ながら言葉が入ってくることが大切です。「表=時計」という丸暗記方式はお勧めできません。そんな覚え方は試験をパスするための覚え方であって、実際の現場では何の役にも立ちません。丸暗記した人は「表」え~となんだっけな・・・えっと、あ、そうだ「時計」のことだ!この間に3ストロークは会話が先に進んでいますよ。要するに大事なことは上の例で言えば子供に実際の時計のそばに連れて行って教えているということです。

↓↓日本にもこのような参考書があります。↓↓

この本ではイラストがあるだけですが、絵があるからわかりやすいでしょう?何もなくて日本語と中国語の丸暗記よりははるかにましです。

あと外国語の文章(話し言葉)を聞いた時に原文を持ち出してきて解析する愚か者がいます。ほんとうに「愚か」としかいいようがない。会話は相手の顔や体臭やその場の雰囲気等々・・・、そのすべてで出来上がっているのです。それを文章で理解しようなどとは、ゲジゲジにも劣る脳みそなり!当たって砕けろしかないのだ!だいたい、いちいち文章を解析していたら、一生かかっても上達はしませんよ。無限のパターンがあるのですから。そういう人は脳みそに蛆がわいているとしか思えませんね。気を取り直して、たとえば、次の会話文です:

「俗话说,车到山前必有路。」この日本語の意味は「 俗に”窮すれば通ず”って言うだろ 」ですが、「すーうあすぉつぁーださんちえびよるー」と聞こえますが、正確には「Suhua shuo che dao shan qian bi you lu」=「スウフオア スゥオア ツァー ダオ サンチエン ビィ ヨウ ルー 」です。これは英語の「get up」が「ゲラッ」に聞こえる、「water」が「わら」に聞こえるのと同じです。いい加減に聞いていい加減に真似をすれば上手くなりますよ、外国語は。

日本語を私達は自由に操っていますが、普段教科書どおりになんか話していない。「そうではないですか?」⇒「そうじゃないっすか?」「そうですよね」⇒「でしょ~」

とにかくどんな文章でもいいので多く聞いてそれらしく真似をすることです。とはいっても英語と違って細かい発音の違いが実にわかりにくいのが中国語!ぼくも韻母の「ang」と「eng」と「ong」の違いが何べん聞いてもわかりませんでした。しまいには癇癪を起こして教科書を窓に投げつけました!NHKの教科書だったので発音が間違っているはずはないしなぁ~などと思い悩んで。結局はあきらめてしまい、しばらくはそのままにして置きました。そして大陸に渡って中国語でコミュニケーションをとり続けていて、2年3年たったある日同じ教科書のテープを聴いてみましたが、不思議なことが起きました!はっきりとその違いが聞き取れたのです!「あれおかしいなぁ・・・教科書間違えたかなぁ?」と思いましたが同じ教科書です。耳ができるっていうのはこういうことだなと思いました。ときにはあきらめることも必要です。

KOSEI