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中国面白体験記その84<中国語学習012>

<中国語学習012>  2016/04/30

成語の知識&辞書の斜め読み:中国語をそこそこ話せるようになってくると、会話の中に「成語」というものがとても多く出てくることがわかってきます。「成語」とは「四面楚歌」とか「百聞は一見にしかず」とかいった決まり文句です。もっとも日本人同士で会話をしていてもよく出てきますね。日中ともに特にビジネス会話では頻繁に使われます。

例1:(日本と中国との間の距離が近いことを表現して)よく[一衣帯水](yi yi dai shui)といわれるように、海をひとつ隔てただけですからね。

例2:道中ご無事で[一路平安](yi lu ping an)旅立つ相手に贈る言葉です。

例3:(酒の席で)知己にあえば千杯干してなお少なし[酒逢自己千杯少](jiu feng ziji qian bei shao)

↓そのうち成語をまとめた辞書を一冊そろえておいた方がいいですね。

 

最初のうちは必要ないですが、そのうち絶対に必要になってくるはずです。この辞書は解説も中国語で書いてありますが、成語には日本語としても使われている成語も多いので、事前に意味がわかっているので、多少読解ができなくても大意をつかめるので、心配は無用です。斜め読みで充分なのです。逆にこの解説文を見て構文の勉強をすればいいのです。

例えば日本でもよく使われる「九死に一生」は、こうあります。[九死一生]釈義として、「形容情况极端危险或多次经历生死危险而幸存下来。」これなどは別に中国語を知らずとも読めなくても日本語の意味をわかっていますから、漢字を拾い読みしていけばなんとなく解ってしまうものです。短い文章ですからもちろん辞書や文法書で意味を読み解いていっても構いません。そのほうが深く勉強できますね。

したがって、この辞書の使い方としては日本でも知られている成語を重点的に調べていく、という方法でいったほうが良いですね。

また、この成語のいいところは、決まり文句なのでそのまま意味と一緒に覚えておけば、必要な時にパッと口に出せばいいのです。普段あまり中国語が話せなくても、ところどころで光るわけです。ネイティブの注目を引くこと必至です。

日本では「四字成句」といっていて、四つの文字で構成されているという成語が普及していますが、この辞書を開けばわかるように、成語必ずしも四字成句ではないのです。もちろん中国語は韻を踏むということを重視していますから、たしかに四つの文字のものが多いですね。

[厚颜无耻] (hou yan wu chi)などは、日本の四字成句「厚顔無恥」と同じ意味ですが、漢字がちょっと違っているので注意しましょう。

[白闻不如一见] (bai wen bu ru yi jian) は、日本の「百聞は一見にしかず」で、四字ではなく六字ですね。

また上にあげた例の[酒逢自己千杯少]も四字ではありません。つまり中国で言われている「成語」とはイコール「四字成句」ではないということです。

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