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KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その95<中国薬膳01>

<中国薬膳01>  2016/05/12

↑この写真は中国唐代の代表的医書である「千金方(せんきんぽう)」で、この中にも食餌療法について多く書かれています。

中国の文化を語る時に忘れてはいけないのが「食」です。「薬膳」「食養法」「食事療法」とかいわれています。ただし、よく「カラダに良い食べ物」ということをいいますが、すべての人のカラダにとって「良い」食べ物はないと思います。ある食べ物はAさんにとっては有益であったとしても、Bさんにとっては害になる場合もあります。このブログでは色々なレシピをご紹介していきたいのですが、万人に有効というわけではありません。それをひとまず記憶にとどめて置いてください。

日本でも「薬膳」という存在が定着してきましたが、そもそも中国料理には料理の中に漢方薬として使われる材料がたくさん入っているんです。酒でもそうです。日本のように呑めば呑むほど悪酔い・二日酔いを助長するような酒はほとんどありません。

また中国人のなかには、素人でありながらマッサージや鍼の上手い人がいるということ。本職にやってもらっているうちに覚えたといっている人もいるようです。なかには脈診(手の脈を取って診察する方法)ができる家庭の主婦もいるとのこと。若い女性の中にもマッサージが上手い人はたくさんいます。最初僕は、中国は就職難だからマッサージの技術を身につけておけば就職に有利だからだろう、と思っていました。たしかに中国の街を歩くと、いたるところに「按摩」の看板があります。大きいお店で店構えも立派で技術者(マッサージ師)を数十人そろえているところや、小さいお店では、多くても5~6人、少なければ2~3人のところ。とにかく大から小までかなりの数のマッサージ店がありますから、優秀な技術者は引っ張りだこでしょうね。しかし、就職に有利とかいった理由とは別に、興味があるので本を読んで独学で学んでいる人も多いです。そういう方面に興味があるから学んでいる、だけとのこと。「誰でも健康で元気に過ごしたいでしょ?違いますか?」というわけです。たんなる健康法なのに資格云々をうるさく言う、また威厳をつけたがる日本の方法論・考え方はいかがなものか・・・。もちろん中国にもたくさんの「権威」や「資格」がありますが、その多くは日本と同じく、たくさんお金がかかるものです。自然に健やかに生きるだけなのに、それに対して大金はたくこと自体が間違った路線では?そもそも食養法とは庶民のもので各個人が伝統医学を学んで自分の健康生活に活かしている、というだけのことなのです。

さて、それでは一人ひとりに合った有益な食べ物は?というと、厳密に言えばその人の体質を知らないといけません。僕はつい最近「アーユルヴェーダ」を研究されている方と知り合いました。その方から戴いた書籍によって知ったことですが、僕たちのカラダと心はあるエネルギーによって動かされていて、そのエネルギーに対してアーユルヴェーダは「ドーシャ」という名前をつけて呼んでいます。さらにそのドーシャは、ヴァータ、ピッタ、カパの3つに集約される、ということです。このドーシャの分類はインド哲学で分類されている「地、水、火、風、空」がルーツのようです。ドーシャの乱れがカラダの不調につながるので、治療のためにはまず最初に体調チェックから入るわけですね。

中国医学の基礎「陰陽五行学(木、火、土、金、水)」と、とても似ているので驚きました。細部はさて置き、基本的にはほぼ同様です。僕たちのカラダはあるエネルギーによって動かされていて、中国医学ではそれを「気」と呼んでいます。その「気」を陰陽五行学の考えに則って分類していくのです。

さて、今日のブログのテーマである「薬膳」です。日本でも薬膳専門店などができてきて、薬膳というと何か特殊な食べ物のように考えている人もいらっしゃると思いますが、なにもそんなに特別なものではなく、民間人が日常使っている食材で作るものです。むしろ「食養法」といったほうがいいでしょうね。この食養法ですけども本来は仙人が美味を楽しみながら命を養おうとしてきたもので、病気を治すためのものというより、病気にならないためのものと言ったほうがいいです。

では今日は美味しく食べて心臓病にならない「赤小豆粥」という食養法をご紹介します。

■ 赤小豆(アズキ)・・・・・・・一合

紅砂糖(ザラメ)・・・・・・・大さじ1杯

お汁粉を煮る時のようにアズキを煮て、煮立ったところでザラメを入れてかきまぜる。少し冷えたところで茶碗一杯ぐらいを一回分として一日二回食べる。たったこれだけのものだが、毎日食べているとやがてハッキリとした効果が出てくる。ただし、毎日同じものだと飽きるから、同じ効果を持つほかのものと交代で食べたほうがいいと思います。

KOSEI