埼玉県秩父地方の民間療法002<植物性のもの002>
<植物性のもの002> 2016/05/24
昨日のブログからの続きです。
おおばこ:葉や根を陰干にして煎じて飲むと咳止めになる。食中毒に効く。肋膜に効く。揉んでつけると切り傷に効く。おおばこはスイゴウヤクともいい、葉を揉んで腫物の上に貼ると腫れがひく。
ききょう:根を乾燥しておき、煎じて飲むと咳止めになる。のどの薬になる。
はっか:頭痛にははっか草を額に貼る。
菖蒲:菖蒲の根とはっか草、うどん粉を混ぜたものを貼ると歯痛に効く。
朝顔:朝顔の汁をつけると虫刺されに効く。毒蛇に噛まれたら朝顔のツルで縛ると毒が回らない。
三葉黄蓮(みつばおうれん):陰干して煎じて飲むと胃腸病に効く。
たで:たでの葉を揉みその汁を足の裏につけると暑気当たりに効く。大根の汁でもよい。
蓬(もちぐさ):蓬を揉んでつけると血止めに効く。傷口につけると治る。
たんぽぽ:煎じて飲むと下痢止めになる。茎葉花を食べると胃腸病に効く。
きんぽうげ:葉を絞り汁をつけると水虫に効く。
くこ:陰干して煎じて飲むと脳溢血に効く。神経痛やリュウマチに効く。
蛇苺:蛇苺を瓶に入れ、その液が透明になったら患部につけると痔に効く。焼酎漬けにして飲むと胃腸病に効く。下痢止めに効く。
いかりそう(まらたちそう):根を陰干して煎じて飲むと精力がつく。
あざみ:根を煎じて飲むと神経痛に効く。
かたばみ:煎じて飲むと痔に効く。
ほたるばな:黒砂糖と混ぜて煮て服用すると心臓病や冷え症に効く。
鳳仙花:蜂に刺されたら鳳仙花の葉を揉んでつけるとよい。
福寿草:根を煎じて飲むと腎臓病に効く。
山ごぼう:根を煎じて飲むと腎臓病や心臓病に効く。
へちま:へちまの汁を煎じて飲むと頭痛に効く。火傷にも汁をつけるとよい。
*いやはや様々なものがありますね。もちろん僕は全部を検証したわけではありません。それどころかほとんど試したことすらないです。西洋医学が主流になってしまい、いまや西洋新薬と呼ばれるものが「おくすり」とされているからです。僕もその世代です。
でもお年寄りからはよく上に書いてあるような話を聞かされました。まったくでたらめなものは伝承すら残らないでしょう。だから何かしらの根拠はあるはずです。
また民間医療に使われるこれらの植物は別に薬草として扱われているわけではなく、そこら辺に自生しているものです。しかしそれが「生薬」として人を助ける役目を担っているのです。宇宙絶対神は無駄なものや意味のないものは創造されません。草根木皮は人を助けるために存在していると思います。ただ観賞だけするのでは、もったいない。中国の食養法とまったく同じ考え方ですね。
KOSEI