魔界
魔界
仏教には六道という考え方がある。「地獄界」「餓鬼界」「畜生界」「修羅界」「人間界」「天界」が六道。六道輪廻と言って人間は生きているうちも死んでからもこの6つの輪のなかをグルグルまわっている。
また西洋魔術の世界ではもっと詳しく分類していて、「霊的世界のヒエラルキア」として我々の光の世界と、魔族らの影の世界は物質界を接点として上下逆さまに生えた一対の木の形をしており、その根は互いに絡み合い、梢は絶対的な光(オール)と、闇(コーシェク)を目指して枝葉を茂らせている。
絶対的な光が「AIN(アイン)SVP(ソフ)AVR(オール)」。これは無限の闇の対立者として位置づけてあります。これを下降していく順に以下に書きます。
純粋な光(ASA)アイン・ソフ・オール
流出世界(アツィルト)神名:シェム・ハメフォラシュ
創造世界(ブリアー)大天使:ラブ・マラキム
**ここまでが光のケルビムであり、ここに入る為には光の門を通過。
形成世界(イェツィラー)天使団:マラキム
活動世界(アッシャー)人獣:アダム
逆活動世界(ヘペク・アッシャー)妖魔:ミプラッツ
逆形成世界(ヘペク・イェツィラー)悪魔:ルアク・ラー
**ここから下は闇のケルビムであり、ここに入る為には闇の門を通過。
逆創造世界(ヘペク・ブリアー)魔王:メレキム・ラー
逆流出世界(ヘペク・アツィルト)魔神名:シェム・ハシャディム
純粋な闇(ASCh)アイン・ソフ・コーシェク
魔界というのは、「逆創造世界」以下闇の門を通過した世界の事であろうと思われる。
仏教で言う「人間界」、魔術で言われている「活動世界」に住む我々は、下の世界と上の世界を行ったり来たりしているため、煩悩を締め出し完全なる存在に達しようとしても、下の世界に触れた時に「メゲる(挫折する)」。
魔術師や宗教家は比較的専門に界を超えて他の世界の存在物を呼び出せるので、その限りではないが、上の存在を呼ぶのならともかく、下の存在を呼ぶと、この地球の体たらくとなってしまう。ゆめゆめ世界の縦の構造を忘れてはならない。