KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

神秘主義の役目

< 神を揺り起こすこと、それが神秘主義の役目 > 

神秘主義を勉強したり興味を持っている人の中には様々な人がいます。しかし中には「神秘主義」の勉強をすること自体が、何かしらひとつの目的になってしまっている人もいるようです。でもよく考えて下さい。神秘主義は現実の上に乗っているものであり、現実社会生活をおろそかにして神秘主義を追求することはその人を却って堕落させるでしょう。

そもそもが神秘主義、魔術と言う道の最終目標は、完全なる人間を作ることです。汎神論と呼ばれるもの或いは人間は神の一部であり、神もまた人間の一部という考え方は、まさしく、この完全なる人間を作るという前提に立たないと、成立しないのです。なぜならば、人間が究極まで進化したものが「神」であるからです。

例えば自分の飼い犬がある日突然人間に進化してあなたと友達になるでしょうか?犬は犬だし人は人です。なので、もしも神と人間を完全に異質なものとしてしまうと、絶対に人間は進化していかないのです。進化論といわれている人類創生説ですが、あれによると猿が時間をかけてとはいえ、人間に進化したことになっています。しかし猿がどうやって人間に変身するのでしょうか?普通考えられないと思います。じゃあかなりの長い時間が必要なのでしょうか?一体どのくらいの時間が必要なのでしょうか?

これでは、神と人間は一体であるとは言えなくて、人間は猿から進化したちょっと偉い動物の一種だ、ということになってしまう。これでは、神と人間は一体であるとはいえません。ではナゼ神はどこからも進化しないで神になったのでしょう?尽きない議論ですが、人が勝手に考えた仮定の上に立って議論している限り「尽きない議論」なのです。

ところで神と人間の一体性をちょっと都合悪く思っている人たちがいます。なぜ神の存在を人類とは遥か遠くにおいているのでしょう?それは他ならない神を敬虔に拝みなさいと仰っている人たち、つまり聖職者といわれている人の群れです。宗教と言われている世界の話です。どうやら偉い順に考えているようですね。NO1神様⇒NO2僧侶(聖職者)⇒NO3一般大衆、です。一般大衆は不治の病気や怪我、貧困、その他で苦しんでいます。しかし、苦しんでいる一般大衆は何故苦しんでいるのか?そこから抜け出すためにはどうしたらいいのか?と言うことに対して多くの聖者は「自ら修行しなさい」といっています。仏陀が説かれた「八正道」はまさにそれですし、密教中興の祖といわれている『天親菩薩』の説かれた『唯識論』も修行つまり完全なる人間を目指したトレーニングが大前提なのです。ところが宗教寺院に行くとそうは言いません、また経典の解釈等の説教で、口ではそう言っても修行システムを持っている宗教は少ないです。

寺院や宗派宗教はどういうか?というと、寺院は神様とあなたたちを繋ぐちょっと違う存在なのですよ、だから幸せになりたかったら、寺院や聖職者にお布施・献金しなさい・・・・。そうすれば神様まで気持ちは通じてあなたの生活は楽になりますよ。==これが宗教の仕組みであって坊主丸儲けの真実です。能書きをこねくり回して大衆から金品を脅し取っている。「お金を出さないとあなたは不幸になりますよ、だから社寺建立にご寄付を・・・、そうすればあなたは幸せに成れます。」さらに念が入っていてですね、「神罰・仏罰」と言うものが用意されているわけです。神の道に背くような生活をしていると(つまり教会や寺院に非協力的な生活)バチが当たりますゾ!といって恫喝しますね。冷静に考えて下さい、これは恐喝・詐欺をやる犯罪者の手口ではないでしょうか?

もちろんすべての寺院仏閣教会が恐喝・詐欺師ではないということはわたしも知っていますし、多くの方が救われてもいるのですが、汎神論的な傾向は世界中の多くの宗教に見られるものの、残念ながら現在は奉るだけで手一杯のようです。スポーツ選手を育成しますと言う教室があったとします。さてそのお教室に行って見ると、人体の構造、筋、筋肉、この動きはこの筋肉を使う・・・、棒高跳びで少しでも高く飛ぶための心がけは・・・、なにやらかにやら理屈ばかりで実践がない。これが今の宗派宗教の姿だと思います。

もう気がつかなければいけません!神様はそのような存在ではないのです。すべての人の心の奥底に存在しているのが神です。しかし多くの人のその心の奥底の神は眠っています。何故って自分の外側に神はいると考えるように洗脳されているから気がつかないのです。「そんな神ならば」意味がない!倒さなければいけない!そして自分の心の奥底に眠っている神を起こすのです!洞窟の中に眠っている神を起こしましょう!ノックをして!

さて「エメラルド・タブレット」と言う本があります。この本の原著者はアトランティス人トートであり、それをM・ドリール博士が編纂してこの世に現れた本です。その冒頭「解説書の序説」と言うところにこうあります。以下数行ですが同書より引用します。

ここから引用・・・・

光・生命・愛に対する偉大な探求は物質界で始まり、その究極目的にまで続けられる。その最終目標は宇宙意識との完全なる一体性である。物質界での基礎が第一歩であり、それから霊的発達のより高級な目標がやってくる

・・・・引用終わり

ここで言われている「宇宙意識」がいわゆる「神」なのです。

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