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魔術結社・黄金の夜明け団

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魔術の世界で「黄金の夜明け団」というと定番になっています。近代魔術のルーツのような感じですね。この魔術結社は、英国薔薇十字協会(1865年英国にて著名なメイソン会員達により設立された)を母体としている、といわれています(明確な資料は乏しい)。「黄金の夜明け団」の内部情報を詳細に記してある「黄金の夜明け魔術全書」より大切な部分を抜粋してお伝えします。以下「黄金の夜明け魔術全書・上巻」より。

黄金の夜明け団」の機能とされている儀式的参入の本質を把握するとなれば、儀式の背後にある哲学の基本概念を少々把握しておく必要がある。団の体系の基本理論は、位階を宇宙に存在する霊的原理と同一視することである。ゆえに、宇宙の本質を記述し、分類し、理解することを主旨とする哲学を研究しないと、位階の意味もわからないのである。この体系でもっとも重要なバックグラウンドは、カバラである。このユダヤ神秘主義に関しては知識講義文書にも記されている。このカバラは神秘的手法であるから、世界中の古代神秘体系と、無数の共通点を有している。もっとも重要なカバラの根本概念は、この宇宙と万物の進展の根源となった究極は、アイン・ソフ・アウル、無限の光であるという概念である。われわれの精神が把握できる形而上的抽象の限界として、アイン・ソフ・アウルは無限の輝光の大海として理解される。この大海は万物をおさめる母体であり、ここより万物が進展する。そしてあらゆる生命と存在は、究極的にはこの神聖なるゴールに帰還しなければならない。

この「無限の光」から発して「生命の樹」というものが顕現する。カバラ主義者は、10の計数すなわちセフィロト[複数形:単数形はセフィラ]を示す伝統的図を作ってきた。これは空間に進展するというか成長する樹の枝であり、また光の放散の顕現の10様相を示すものである=唯一の偏在的本質原理から生まれる10の異なる段階といえる。

以上「黄金の夜明け魔術全書・上巻」より抜粋

そしてこのあと、ひとつひとつのセフィラの説明に移っていきますが、まずカバラを理解しないと、魔術は始まらないということです。

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