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自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その7

< 中国の交通事故 >  2016/02/09

 もしも日本人が中国で車の運転をしようと思ったら、まず思いとどまった方がいいと思います。「なんで?道を走ればいいのでは?」と思うでしょう?確かに運転席に座ってエンジンをかけて、ギアを入れてスタートしてハンドル操作をする。その意味では日本の道路であっても中国の道路であってもやることは同じです。しかし違うのは中国の道路状況です。中国はアメリカと同じくクルマは右側車線通行で左ハンドルです。確かにその部分は日本人にとっては慣れない部分です。しかし僕はアメリカで何回かレンタカーを運転しましたが少し走ればじきに慣れました。では中国の場合は?中国の問題は別のところにあります。

 中国での高速道路の運転などは問題ないと思います。問題は街中の運転です。どこが問題かというと・・・。とにかく人が多いのです。そのほとんどの歩行者が信号を守らずに横断してきます。つまり歩行者用信号が赤でも普通と同じように横断してくる。おまけに、クルマのすぐ横を歩いているし、すぐ前を歩いているし・・・。「人口が多い」というのを実感できます。これは歩行者側にとっても危険ですが、ドライバーから見ても危なくて落ち着いて運転していられません。道路の真ん中・中央線のところを悠々と歩いている人もいます。

 高速道路は比較的運転しやすいとは言いましたが、渋滞してくると割り込みが横行してきます。それはいいとしても割り込み車線変更の時にウインカーを出さずに急に斜線をかえて来る人が実に多いですね。これは危ないです。特に日本のようなおとなしい運転に慣れていると、咄嗟に対応が取れません。

 今は減りましたが僕が中国に住んでいたころは、高速道路と言っても高架になっていなくて日本で言えば簡単なガードレールがついている有料道路といった感じのものでした。なので、歩行者が平然と自転車を押して歩いているのです!高速道路を自転車を押して走る人!ちょっと絵になるかもしれません。また、これもいまこそあまり見ませんけれど、高速道路の道路端で個人が座って自分の前で露天商をしているのですね。ガードレールの内側ではなく車道側の外側で・・・、そのそばをクルマがビュンビュン走っているのですが、一向にお構いなし。見ていると、時々クルマを止めて窓から身を乗り出して買い物をしている人がいます。顧客はちゃんといるわけですね。

 サービスエリアも現在は見違えるほど立派なものになっていますが、その当時はただ単なるスペースに市場が開かれているような、そんなものしかありませんでした。

 このような高速道路ですから、高速道路での人身事故も結構あったようです。僕も友人の車に乗って走っていて反対車線に人が倒れていて近くに車が止まってなにやら話し合っている、といった光景に出くわしたことがあります。倒れた人は動いていませんでしたから、どうなったことやら、人ごとながら心配です。

 一般道での事故は自転車と自動車の衝突が最も多いです。僕は中国瀋陽で会社をやっていたとき多くの時間を会社で過ごしたのですが、時々街中へ用事で出かけました。その時に少なくても一日のうち2件、多い日は5~6件の交通事故現場に遭遇しました。信号は守らない、クルマの直前直後を横断、歩いていてクルマが後ろから来てクラクションを鳴らしてもどかずに歩き続ける。このような慣習が一般的なので、事故件数が多いのは当たり前といえば当たり前ですね。

 日本人が中国に旅行などで行ったときは街中で道路を横断できないといわれています。北京のような大都市ならば最近は信号機が増えてきましたが、その他の都市は交通量が多くても信号機が設置してある道路は少ないので、無信号機のところを横断しなければいけないのです。しかし、結構スピードもそこそこ出ていてクルマの交通量が多い道路を横断するためにはちょっとした「コツ」と度胸が必要です。日本人はそのような「コツ・度胸」は心得ていませんから、ずうっと横断できずに立ち往生してしまうのです。

中国での道路の横断は充分注意してください。

KOSEI