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中国面白体験記その8<中国での病気>

中国面白体験記その8  2016/02/10

< 中国での病気 >

 では僕は中国滞在中は何の疾病にも罹患しなかったのかというと、そうではありません。幾つかの病気にかかりました。なかで最も大きかったのが「肺炎」でした。最初は風邪を引いたのだとばかり思っていました。夕方になると微熱が出る、といった症状が中国出発の1週間前ぐらいから続きました。だいたい風邪を引いても市販の風邪薬を飲んで一晩寝れば、明くる日はスッキリ、というのが僕の体質です。時には風邪薬を飲まなくても眠ってしまえば明くる日は完治していることもあるのです。

 それがいくら市販の風邪薬を飲んで熟睡しても、明くる朝は熱は下がっているのですけれど、夕方になるとまた上がっている。出発前の1週間は毎日この繰り返しでした。飛行機の中でもCAから薬をもらって飲んでも同じです。中国に着いてからは友人宅に泊まっていたのですが、友人とその家族は「夏風邪だ、夏風邪はしつこいからな。酒を飲んで風呂に入ってぐっすり眠れば明日は治ってる!」というので、毎日その通りにしてました。ところがある日熱が下がらなくなってきて、頭はぼうっとしてくるし、絶え間なく咳は出始めるし、吐き気はしてくるし。冷や汗はでてくるわで・・、どうしようもなく人民解放軍の病院へ診察にいきました。しかしそこの病院の態度が悪いので喧嘩をして病院を移り、他の病院で診察しました。

 その2番目の病院でレントゲンを撮影したところ肺に影が映っていました。決まりです!肺炎という診断でした。肺炎はかなり大変な病気だということは帰国してはじめて知りました。じつはそれまでいたって健康体であったため、病気の知識は乏しくて、お恥ずかしい話、僕は肺炎の基礎知識はゼロだったのです。医師にきいたところ、風呂やアルコールはもってのほかだということ!知らないとは恐ろしいことです。毎日肺炎を助長させるようなことをやっていたのですね。

 さて問診の時にそのドクター「なに、3日もすれば治るよ」なにしろ肺炎の基礎知識のないので、そんなことを聞けばなおさら、僕としては肺炎というのはちょっと大変な風邪ぐらいの印象を持ったのです。中国は問診が終わって診断が下されその場でお金を払います。3日間点滴をすれば完治するとのことなのです。一日目に点滴を打って、その点滴の薬瓶も患者である僕が持って帰り明日通院で病院に持って来てまた打ってもらうのです。

 確かに3日で三回点滴をしたら症状はすべて治まりました。とりあえずお土産にレントゲン写真をもらって、帰国して日本でもみてもらおうと思い、私が住んでいる近くの大学病院に外来でいきました。するとそこのドクターがナゼか驚愕しているのです。なぜ驚いていたかというと、「肺炎というのは恐るべき疾患なのだから、本来なら入院ものですよ! え、3日で? 完治したとは思えないですね、入院をオススメします」そのドクターの顔が気に食わなかったので、”この青びょうたんのエテ公めが、じゃあナゼ中国で3日で治ったのか説明してみろ!!!”、と言いたかったのですが、答えはわかっていたし、面倒なのでやめました。僕が外国とのやり取りがあるので入院は困るといったら(自覚症状ないからもう強気ですネ)、「じゃあ1ヶ月間の自宅謹慎です!」ということでした。そんなに大物の病気だったということをそのときはじめて知ったのでした。もちろん、自宅謹慎なんて無視しました。医者の言うとおりにしていい場合と悪い場合がある。

 僕の免疫力は標準のレベルより高いので、中国にいても大体の体調不良は自浄作用でキレイにしてしまいます。なにしろ中国での会社社長と言う仕事は接待で飲み食いするのが仕事みたいなものなので、胃を壊しそうになったこともしばしありました。あるとき夕飯をお客さんと一緒に食べなければいけないというときでしたが、胃の疲れが出てきたのか吐き気と胃痛に襲われて何も口に入れたくない状態になってしまいました。しかしここが正念場と思い「生ニンニク」をバリバリ食べて、酒精度52度の「白酒(バイジョウ)」をガンガン飲みました。すると身体も温かくなり胃の不快感は霧消してしまいました。生ニンニクも白酒も消毒作用があるため、体内の毒を殺してくれたのでしょう。食を以って薬とする。しかし肺炎はやはり強敵だった。

KOSEI