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中国面白体験記その20<値切り交渉>+ ランニング日誌

値切り交渉>  2016/02/22

僕は2年間中国に駐在していて、その後も1週間、数週間と小刻みで滞在していました。だから、その間は街の商店での買い物もずいぶんとしているわけです。中国で買い物というと、かならず「値切る」というのが、最近は日本でも知られてきましたね。日本人が「言葉ができなくても値切れるだろう!」と思い、電卓片手に価格交渉に臨む人もずいぶんいるみたいですね。

 しかし日本人が値切っても最高の結果は出せません。もちろんそこそこには安くしてくれますが、「こりゃ、いい買い物した!」というぐらいの値切りはできないということです。なぜかというと、日本人というだけで頭から多く取ろうと構えている中国商人が多いということがあります。

 しかし、中国人の通訳を介して値切り交渉をしても、これもまた良い結果は望めません。なぜならば「通訳は通訳でしかない」からです。通訳にとっては日本人が高い値段で買おうが安く買おうがまったく関係ありません。彼らは通訳代金さえもらえばいいのです。人間翻訳機ですから日本人が言ったとおり訳します。なので、日本人が間違った交渉をしてもそのまま訳すわけであって、それを修正してはくれないのです。

 もっとも優れた良い方法は中国大陸に信頼がおけて家族付き合いをするような友人を作っておくことです。そしてその友人が値引き交渉にしても何をするにしても「ヤリ手」であれば言うことはないですね。ビジネスをするにしても中国での成功はその一点に掛かってきます。その意味で通訳を使ってはいけません。しかしそのためには、日本人にそれなりの魅力がないといけません。どういうことかといいますと、日本人はカネを持っているから色々と取り入って助けてあげている振りをしていれば、謝礼やその他で結構な収入になるものだ、といったセコイ中国人もたくさんいるからです。もちろん日本人から見たらわずかな金額でも、中国の低下層階級の人から見たらたいそうな金額と言うモノがあるのです。

 たとえばここに「100元札(約1,700日本円)」が一枚あります。僕はマンションで暮らしていたときにその半分の50元で1週間食費をまかなえました。 日本人から見れば1,700円ぐらいはちょっと豪華な昼ご飯ですよね。あるいはアフターファイブで飲みに行ったら、一人当たりの勘定はもっと掛かります。ところが中国では使い方によっては2週間生きられる金額なので中国で「100元」は大金なのです。「少しで悪いけど」といって、最後の日に200元もお礼をあげれば彼等にとっては大きな収入なのです。

 中国でここ数年でお金持ちになった成金の人はいますが、そういう人は本来のお金持ちではないので、金銭感覚がずれているというか、まあ普通の感覚ではなくなっていますからバブルが崩れたあとは怖いですね、こういう人たちは。

 さて値引き交渉ですが、そもそも中国の小さな個人商店にかかっている商品には値段はあってないようなものです。たとえば値札に1,000元と書かれたセーターがあったとします。中国人の地元の客は店に入って、そのセーターを気に入ったとなると、なんと!「30元にしてよ」というのです!僕も中国に慣れないうちは、そう言っている友人の神経を疑いました、きっと冗談で言っているに違いないと思っていたのです。ところが、もっと驚くべきことに、それを聞いた店の人も平気な顔で話をしています。それも喧嘩をしてるわけではなく世間話をしているような感じです。「値段交渉はゼロ」です。「幾らで・・・」「イヤ幾らなら」といった話し合いはまったくなくて、「じゃ!」といって30元渡して持って返ってくるわけですね(田舎の方に行くと紙袋も何もなくむき出しで)。僕は狐につままれた気持ちでした。友人に聞きました。「あれ1,000元だろ?」「え?」「だって値札に書いてあったぞ!」すると友人は大笑い「あんなのは幾らでもいいんだよ!」中国が好きになり始めたのはこの「いい加減さ」を実感したからです。二重構造を現地中国人は充分計算しているのです。その地域以外の人(外地の人)や外国人が来たらもしかしたら1,000元で買うかもしれない、といった期待値!? いやあ、中国って素晴らしい!

 ところでどう思いますか?ここで日本人の行動を予測してみましょう。日本人は値札に「1,000元」と書かれたセーターが気に入ったとしたら、大体の日本人は生真面目ですから値札どおりで買いますが、最近は中国=値切りの国ということが分かってきたから、「あ、中国は値切ってナンボだよな・・、よし!」といって大体の人が3割ディスカウントの700元あたりをターゲットにします。でも店の反撃に返り討ちにされ、2割引の800元がいいところでしょう。そしてここが大切なのですが、日本人はそれで「やった!値切ったぞ!2割も安く買えた!」といって小躍りして帰るのです。本当は30元で買えるのに。800÷30=26。26倍の価格で買ったことに一生気づかないのです。もうちょっと中国を研究してから買い物に臨むべきですね。

 ただし、大手百貨店・デパートではさすがの中国でも値切りはできません。あと、空港の売店、これも絶対にできません!とはいうものの、僕は言葉ができるため日本に帰国する時に適当に話をして少しまけさせた事がありましたが、僕のことを中国人だと勘違いしていたがための成功譚です。強引な中国人に対しては端数を丸めるぐらいはしてくれます。同国人のよしみ、という感じでしょう。

中国って面白い!!

KOSEI

<ランニング日誌>2016/02/22

今日のデータ:体重が昨日比プラス0.2kgの65.0kg、体脂肪率が昨日比マイナス0.1%の17.1%、筋肉量がプラス0.2kgの51.1kg。昨日はすべてのデータがマイナスで?となりましたが、問題はなかったようです。

 今日は股関節をはじめとして、どこにも痛みはなし。全身どこにも痛みがなく走れるというのはいい!ようやくスタートラインに立てたという感覚です。もちろん朝のストレッチには開脚を入れました。開脚するときはジリジリと股関節が痛みますが、これは損傷のためではないので精神的にはラクです。むしろこのジリジリを乗り越えれば股関節がもっと柔軟になる!と考えると励みにもなります。

昨日のランで気づいたことを今日から早速実行してみました。それは、1)腿をあげる、2)脚を大きく踏み込む、3)肩甲骨と骨盤のコンビ、4)呼吸、の4つですが、2)~3)を実行!つまり、踏み込み(歩幅をひろげて走る)、コンビネーション、深い呼吸を同時にやりました。すると思いのほかスピードが上がるのでビックリ!なかでもコンビネーションの効果が高いのではないでしょうか?これは以前先輩から教わったのですが、そのかたもスピードが段違いに上がると言っていました。それに反して下肢や腿の筋肉がまだ出来ていないため、走っていて前につんのめるようなことが数度ありました。深い呼吸を心がけていたため、ちょっとの時間走っても息切れは起きませんでしたが、さすがに続けて走っていると、つんのめったり、やはり息切れが起きてきます。つんのめりは今後の筋肉の鍛錬にかかっていますが、息切れは更に大きな呼吸をしたり、長い呼吸にしてみたりと、楽になる呼吸を模索しました。しかしこれと言った決定打はないです。やはり何回も走り込んで心肺機能を上げていくしかないでしょう。あともうひとつ気づいたのですが、「親指の付け根に意識を集中して蹴り出す」これを併用したら速度が上がるかなとも思い、試してみましたが速度は上がるものの、やはり身体がついていけませんでした。あと1)の腿あげも別の機会に2)~4)が普通にできるようになってから加えていこうと考えています。今はまだキツイ。

KOSEI