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中国面白体験記その52<中国の生活_注意事項1>

<中国の生活_注意事項1>  2016/03/26

日本にいようがどこにいようが病気や怪我にいつかかるか誰にも予測できません。これが日本国内であれば行きつけのお医者さんがいたり、自分にあった薬が何かが分かっていたりで、何かおきても比較的迅速に対応できますが、外国にいるときに病気になったり怪我をしたりすると、いつもと状況が違うのでついつい対応が遅れてしまいがちです。また異国にいるときは旅の疲れやストレスもあり、日本で生活しているときよりも病気にも罹りやすい状態になっているものです。そのため、自分が日頃使い慣れている薬があれば、持って行くようにしましょう。しかし、これは僕の考えなのですが、現地で罹った病気には現地の薬が一番効きます。とはいえ、中国の保健局(日本でいう厚労省)の基準は日本とは場合によってはかなり違うようなので、僕の場合はさいわい中国の薬はまったく問題は無かったですが、人によっては拒絶反応を示しますので必ず自分専用の薬は持って行きましょう。

他のブログで書きましたが、僕は中国滞在中に肺炎に罹患しました。そのとき診察してくれたドクターは「3日で治る」といいました。ほほう、中国はすごいもんだな3日で肺炎も治してしまうのか!と感心していましたが、その実は半信半疑でした。しかし確かに3日(3回の治療)で元の状態に戻り日常業務に復帰できました。どんな治療かというと、何のことはない「点滴」を1日1回やるだけです。僕は入院を勧められたのですが断って通院で治療しました。毎日点滴の薬瓶をもって通院し約1時間の点滴を受けました。

しかしここで注意しなければならない事は、そのドクターも言っていましたが日本人は中国の薬があわない場合がある、ということです。最初にパッチテストをやって反応が悪ければ点滴はしません。あと、中国の病室はあまりきれいではありません(下の写真を参照)。

上の写真でははっきり見えないのですが、何しろ壁には黒いシミがついていて、それらは蚊を叩き潰したときの残骸、蚊の死骸なのです。僕が罹患したのは真夏の時期だったので、点滴を受けていると蚊が飛んできます。伝染病を移されるのも嫌だから、思い切り壁に叩きつけシミをいくつか増やしました!「野戦病院」とでも思っていたほうがいいでしょう、実際僕は病院を2軒廻りましたが両方とも人民解放軍の病院で名前からして「二〇一病院」とか、病院名は番号です(正確な番号は忘れましたが)。でも中国の病院のすべてがこうではありませんから安心してください。最近はキレイな病院も増えています。しかしあの時は肺炎で息も絶え絶えだったので、2軒目にまわったその病院に決めざるを得なかったのです。最初の1軒目の病院は態度が悪く生意気であったため、けんかをしてやめました。肺炎菌移してやればよかったと思いましたね、あのときは!伝染性の病気のときは自分自身が最強の細菌兵器なのです!ところで日本で点滴をするときの針を刺す場所は前腕の大静脈が出ているところ(静脈注射をする場所)に刺しますが、中国では手の甲の細い静脈に刺します。理由としては「イザというときに動きが取れるから」だそうです。常に敵との戦闘に備えている大陸民族の特徴でしょうか。注射針を刺す場所ひとつにしても民族性が出ていて面白いですね。

中国では脂分の多い中華料理と硬質の水(石灰分が多い)をとりますから、日本にいるときには罹らない病気にも罹りやすくなっていますので注意が必要です。もっとも多いのが下痢です。日本の旅行ガイド書をみるとお腹を壊したときのためには「正露丸」が効果絶大とありますが、僕の経験によりますと、あまり効果はないです。地元で売っている下痢止めは中国の「毒」用に開発された薬なのではるかに効果絶大です。注意としてはもちろん生水は飲まない(水道水は飲めません)、ということです。むかしは地域によっては飲めたところもあったようですが、いずれにしても外国人である我々日本人は最初から避けた方がいいでしょう。中国茶(とくにウーロン茶)は油分を流す作用があるそうです。中国のレストランに行くと必ずテーブルの上には、茶葉いりの急須と茶碗が必ずといっていいほど置いてあります。かといって、ウーロン茶さえ飲んでいれば、いくら油っぽい料理を食べても大丈夫ということではありませんので、お腹の調子が悪い日などは中国料理を避けましょう。ほかにも「おかゆ」の専門店といったような、胃腸に優しい料理もありますから体調をみて切り替えましょう。僕が滞在していた時は仕事で行っていたので、お客さんの接待となれば行かないわけにはいかず、食べまくりました。おかげさまで体重が、ちょっと増えてしまいました。肥満は諸病の温床ですから避けなければいけないのですが、中国に行くまでは逆に「痩せすぎ」だったので、体重はだいぶ増えましたが、標準体重になったということです。

あと日本人は出された料理は、相手への気遣いもあるのか何でも食べてしまいますが、中国では非常に危険です。レストランで出てくる料理がすべて安全とはいえないのです。すべての食べ物を口に入れたら異臭や違和感がしないか・・・?をよく確かめてから呑み込みましょう。僕は常にそうしています。口に入れてへんな味だなと思ったらティッシュにペッと吐き出します。別に腐敗しているものではないかもしれないです。しかし少しの部分を無駄にしても自分の体は自分で守るべきです。多くは自分にあわないだけだと思うのですが、もしも明らかに味がおかしい場合は、同席している他の人にも教えてあげましょう。とにかく食中毒は苦しいものです。さいわい僕は両親から丈夫な体を授かっていますので(感謝です)、いままで中国で食あたりしたことは、一度もありません。しかし大酒飲みなので、呑みすぎでツブれたことは覚えていないぐらいあります。なにしろ僕が中国人の友人からもらったあだ名は「酒鬼(ジョウグゥイ)=のんべ、ざる、大酒呑み)」というものでしたから。

上の写真を見てください色んなお酒がありますが、全国の白酒の種類を上げたらキリが無いです。各地に地酒がありますから、膨大な数と種類です。中国のお酒は「白酒(バイジィョウ)」と呼ばれているお酒です。度数は最低で35度ですが、一般的には38度のものが多いです。そのほかにも52度、62度とまちまちですが、度数が高い方が高級とされています。何故かといいますと、中国の白酒には偽物が非常に多いのですが、偽物と言うのは不純物で水増ししているわけですね。ところがアルコール度数が高いものはそういった小細工をしにくいのだそうです。僕は北京で62度の白酒を飲みましたが、たしかに味よし、酔い心地よし。しかしこの白酒は北方に多い酒で、南方にもあることはありますが少ないです。南方には「紹興酒」というのがありますが、北方の人の多くはこれを嫌います。甘くて締まりがない味、酔わないのでついつい量を飲んでしまう。すると二日酔いになりやすい。白酒は二日酔いにはなりにくいですね。だから「紹興酒」が中国の代表的なお酒だと思っている人がいたら、考え方を改めましょう!

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