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中国面白体験記その71<中国文化:中国占いVS西洋占い>

<中国文化:中国占いVS西洋占い>  2016/04/14

中国占星術を中心に話を進めて行きたいのですが、僕が占星術の勉強を始めたのには経緯がありますので、まずはそこらへんから・・。

じつは僕は占い師として結構長く活躍してきました。最初この世界に入ったのは40年ぐらい前の話です。最初はアストロロジー(西洋占星術)と呼ばれているものを勉強しました。神秘的で魅力にあふれた感じがあり、夢中になって勉強しました。最初は独学でしたが次に門馬寛明先生のお弟子さんについて勉強しました。本も出されており、マスコミにも出ていた方です。最終的には石川源晃先生のアストロサークルというところに入り、勉学に励みましたが、それまでの間はすべて独学です。門馬先生の本はもちろんのこと、潮島郁幸(しおじまいっこう)先生の本、訪星珠(ほうせいじゅ)先生の本、という具合に片端から勉強していきました。このアストロロジーの勉強は、知的好奇心を満足させることの他にもずいぶん人生上役に立っています。自分が人生上でいつ頃目が出るか、つまり力を発揮できるのはいつごろか?また自分はどのような特徴を持っているのか?といったことを正確に知ることができます(それも限りなく100%に近く)。そして今そのとおりの人生になっています。ちなみにこの「石川源晃」先生というのは、本当にすごい人で、なんとプロの占星術師が教わりに来るほどのプロ中のプロです。僕は石川先生のパーティーではその世界では随分著名な方にお会いしました。なかにお一人「大沼忠弘」先生がいらっしゃいました。このかたは一般的には知らない方が多いのですが、西洋魔術の世界ではメジャーな方で英語の本の翻訳や、造詣深い本をたくさん出されています。僕は駆け出しのペエペエでしたから声をかけることもできずに隣に坐っておりました(基本的にシャイな性格です)。

このアストロロジーですが、正確無比なのですが、一つだけ難点があります。それはホロスコープ(出生天球図)というのを作成するんですけれども、その作成に時間がかかるということです。丸一日、いや2日間かかったこともありました。僕は若い頃はお金が無くて4畳半一間のアパートで食うや食わずの生活だったのですが、死んでも勤め人にはならない、という妙な固い決意のもと、単発的にバイトを繰り返す生活でした。反面、時間だけはとれました。もっとも2016年現在ではホロスコープ作成ソフトがありますから一瞬のうちにホロスコープが出来上がってしまいますが。

↑↑このようなものを作成します、これは僕自身のホロスコープです

その後、縁あって「コンピューター・システムズエンジニアー」という仕事をやるようになり20年間SE職に従事しました。その当時のコンピューター業界は、いまのようにパソコンを中心にしたものではなく、大型汎用コンピュータ(メインフレームともいいます)が主流でした。コンピュータの世界は人間の脳や意識と共通点があったため面白くて、勤め人という意識ではなく仕事ができました。だから続いたのでしょう。それにあのころは残業代はきっちりついたので収入はかなり多かったです。業界に入ってから10年も経ったころでしょうか、某大手コンピュータメーカーからスピンアウトして新会社設立というハナシがあり、その時にヘッドハントされました。迷ったのですが結局その会社に移動しました。しかし何年か経って課長職に就くことになったため、辞職しました。普通の人は課長になる(出世する?)部長になる・・、といった出世に対してものすごく値打ちを感じているんですね、世の中。周囲からは「ワケのわからん人」扱いでした。でも価値観の違いはどうしようもないのです。無理をして在職していたら病気になっていたに違いありません。僕は組織の中を上手に渡り歩くことなぞはできないのです。否、できないことはないでしょう、したくないだけです。

さて問題はその後です。SEのときに稼いだお金で家まで買ったので、自分の部屋もありました。4畳半一間からくらべるとずいぶんな「出世」です!職業をどうしようということになったのですが、占いを職業にする気持ちはなかったのですが、職場の中では人間関係で悩んでいる人が多いということを知ったため、何かの助けになればな、ぐらいの気持ちで占い師の看板を上げました。

顧客はさいわい少しづつですが増えてきました。しかし顧客の数が降れば増えるほど、アストロロジーで一人の方のホロスコープを作るのに2日間かけるというのはとても間に合わなくなりました。そこでアストロロジーと同時並行で学んでいた「中国占星術」の登場です。ホロスコープ作成のためには出生時刻(出生場所も)が必要になりますが、中国占星術は盤を組むのに出生時刻や出生場所のデータが要らないので、処理時間も少なくて済むのです。そこで僕は中心になる技法を中国占星術に替えました。

東洋の占いは「虚星(実際の惑星ではない)」を使います、つまり干支の陰陽五行で判断するのです。それに対し西洋の占いは実星(惑星と恒星)を用います。じつは東洋にも実星をつかう運命学があります。それは「七政占星学」と呼ばれているものです。そしてアストロロジー/ホロスコープにも虚星に近いものがあります(ポイントと技法)。ドラゴンズヘッドとドレゴンズテイル、リリス(黒い月)、ハーフサム、調波、ボイド。そして使う星の数も16個あります。太陽、月、水星、金星、地球、火星、火星と木星の間にある4つの小惑星(セレス、パラス、ジュノー、ベスタ)木星土星キローン天王星海王星冥王星です。そのほかにも恒星(12の星座)と組み合わせて判断します。いかに複雑怪奇かということですね。したがって、これからアストロロジーを始めたいと思っている方の場合、もしも一流になりたいのであれば、相当厳しい条件が待っています。ヒマとお金が無いと難しいということと、年齢的に高い方は体力も落ちていますからまず無理だと思います。僕は25歳で密教の門に入りましたが、ほぼ同時にアストロロジーの勉強を始めました。お金はなかったのですが、仲間がいましたので、仲間の持っている本を借りてコピーをするのです。だから最初僕が読んでいた本は大部分がコピー本です。自分で装丁をしたりするとどこか雰囲気が出てきて、ひとりで悦に入っていました。アストロロジー(西洋占星術)というと、星座占いだと思っている人がほとんどです。なに座生まれの性格・運勢・・・・云々、あれはいうなれば太陽占いとでもいうもので、ある人の出生時に太陽がどの恒星に重なっていたかだけを以って判断しているわけです。しかしそのときの残りの14の星の配置は一切無視しているので、まったく不正確です。おまけに、アストロロジーが生まれたときよりかなりの時間がたっているので、地球の歳差運動により地軸の傾きが変わって来ているため、いま流布されている自分の生まれ星座の一つ前の星座をも参考にすべきでしょう。

さまざまな方のホロスコープを研究しました。↓このホロスコープは航空機墜落で亡くなられた(合掌)、全日空機長・故川西三郎様のホロスコープです。偏りがあり星と星との角度に凶角が多いです。↓↓

これは僕が占いのことについて書いたサイトです(未完ですけど)。たしか10年ぐらい前に書いた記憶があります。大したことは書いてありませんが時間があったら訪れてみてください。

http://hakkikai.holy.jp/kaiun/index.php?FrontPage

東洋のほうは甲子から癸亥にわたる60の干支が順繰りに廻っていきます。それが年、月、日それぞれに廻っていて、干と支、干と干、支と支の関係を陰陽五行学で判断して現実の流れを読み取るのです。大切なことは虚星占いにしても実星占いにしても、結局は星というのは一つの道具であって、最終的には「瞑想」作業であるということです。僕も最近になってようやく解かってきました。先ほどお話した「大沼忠弘」先生の著書はそこらへんを解き明かしてあります。これは大沼先生が魔術に対しての造詣が深いためであろうと思われます。魔術において例えば金星の愛のパワーを召喚したいときには現在の金星の位置を知っておく必要があります。例えば本日2016/04/14の金星の位置はおひつじ座の 9’46”(日本標準時)です。プロは30秒である惑星のあるときの位置を知ることができます。

本題の中国占星術の話題に入る前に、アストロロジーの内容がだいぶ豊富になってしまいました。明日のブログでは本題の中国占星術やその他東洋の占星術についてお話します。

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