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自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その105<まっすぐ進め!>

<まっすぐ進め!>  2016/05/22

僕は去年だったと記憶していますが、某「R・霊術」というような、心霊治療だか気功治療のようなものだったか忘れましたが、そのような団体を見つけました。能力アップになる、健康になる・・・、世界中のセレブがご執心とのことなのです。とにかく、いいことづくめ。武術とか気功の原理と同じものだそうです。興味があったので「体験セミナー」行ってきました。そんなに素晴らしいものなら是非勉強したいと思ったからです。さっそく会場に行きセミナーを受けました。

体験セミナーの講師は武術を数十年やっていたそうです。その「R術」の力は凄まじいので、いったん力を出せばびくとも動かない、反対に自分から力を出せば相手はすっ飛ぶ・・とのこと。セミナーでは実際に講師と組んで力のやり取りをする場面が在ります。まず最初にお話しておきますと、僕自身武術が好きです。太極拳1年、形意拳(けいぎけん)1年、極真空手5~6年、と武術愛好家のなかでは何も摑んでない「ひよこ」ですがこの道が好きです。

ところで太極拳ですが「推手(すいしゅ)」という訓練法を僕は一年訓練してきました。これは力ではなく相手の力を取り込んで逆に相手を倒すといった、無から有を生み出すようなエコ拳法です。これはちょっと重心をずらすだけで面白いように相手が吹っ飛びます。

さて、この「R術」の講師さん、ご自分でも数十年の武術経験があるとのことなので、期待しました。相手と組んだときに「私に対して力いっぱい押してきてください」といわれました。みると他の講師と他の参加者のかたが組んで押したり引いたりしていますが、講師陣は参加者をかるくいなしています。参加者はみな「あれ~?」とかいって、不思議がっています。さて僕も少し重心を移して相手にぶつけそれでもだめなら、傷害罪になってもいいからぶち飛ばしてやろうと言う覚悟でのぞみました。

まずは軽く重心をずらしました。するとなんと!その講師1メートルは吹っ飛んでしまったのです。僕は「????」マークが100個つきました。講師はしりもちをついているのです。なんかわけのわからんことをほざきながらその講師はリベンジするのですが、結果はひどくなるばかり。

まあ最初は、そんなもんか、この講師の武術のレベルは低かったのだな、ぐらいに考えていました。だけど・・・・・・・?武術歴数十年て言ったよなオノレは?途端に腹が立ってきました。僕の右中指はつめが割れていて一生治りませんし、極真空手に通っていたときは肋骨(人間の身体の弱点です)をガードしきれず何べんも肋骨にひびを入れてくしゃみをしてもズキンとして、それでも道場に通って雑巾がけをして(肋骨に負荷がかかるから辛い)、練習中に大声を出さないと基本練習中に先輩の後ろ蹴りが飛んできて肋骨は瀕死の状態に・・・、それでも強くなりたくて道場に通って・・・・。僕は妥協するということができないので、自分の身体を傷めても道を進んでしまうのです。

だからR術の講師より強かったのは当然です。「まあそんなもんか」でもよかった。でもそいつらの入会金やら月謝を見てビックリ!!何十万円ですよ!!月が出ていない夜道で闇討ちをかけてやろうかと、本気で思いました。

なら最初から「武術歴数十年」などということはいうな!本物の武道家はせせら笑うだけでしょうが、それにしても「んん十万円」!いや実力が或る人ならまだしもだ。学びたいと言う心が涌きあがってくる。だけど武術の世界では白帯にも等しい僕のことをよけきれない人間がナゼそんなデカイことをいうか!?

ウソやハッタリが通用しないのが武術の世界だ!極真会館のアシワラ先輩は「それもしかして空手?」といって次々と道場破りをしたそうだ。その当時主流だった「寸止め空手」に挑戦状を叩きつけた。勝敗がついたときは相手が血反吐を吐いて再起不能!!!それが武術の世界であり魅力だ。

R術のヘボ講師さん!最初から「武術を数十年やっていました」などとはいうな!真面目に道を追及している純粋な若者に笑いものにされるのがオチだぞ!いちど半死半生になって入院してもいいな。それが怖かったら迂闊なことは口走るな!

KOSEI