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術合戦その1<祈祷師奮闘記>

祈祷師奮闘記・術合戦  2016/05/30

 

↑これは中国道教の道士であることの証明書です。僕の「法名」は「柳真聖(りゅうしんせい)」といいます。「太上全真門下金山派第二十代柳真聖」です。

僕が祈祷師として活躍していたころはずいぶんと色々な奇妙なことがありました。道教の道士の資格は持っていますが、実際に行ったのは西洋魔術の手法が多かったです。今日のブログのタイトルには「術合戦」とありますが、これは、目に見えない力同士の対決です。まるでアニメか漫画の世界のような感じを受けますが、現実に起きたことです。

ある日ある方が祈祷の依頼にみえました。僕は何人もの方のお願い事を頼まれていましたので、大体いけそうかどうかが感覚的に判るようになってました。その依頼者の方の場合、「一ヶ月コースかな・・・」という感覚でした。代金もいただき(当会は先払いでした)準備も終わり、いよいよ開始しました。通常は週一回のペースで願い事が叶うまで期限無制限という良心的な方法です。

いよいよ開始日です。何曜日だかは忘れましたが第一回目の祈祷を終わらせました。喜びのご報告はいただけなかったのですが、まあ1ヶ月と見込んでいたのでそんなものだろうと、1ヶ月をメドに頑張ろうと思っていました。ところが数日経過した後、次のようなメールをその方からいただきました。「あの・・・じつは・・・」という感じの申し訳なさそうな書き出しで、要約すると次のような内容でした。じつはこの方は僕以外にも他の祈祷師にも同じ相談事で祈祷を依頼していたのです。まあこれはよくある話で、より確実性を期すという意味では責められるべき事でもないと思います。しかしその方は、二人の祈祷師に同時に頼んでも大丈夫なものかどうか(何かしらの弊害が出ないか)、ということが不安になり、僕に聞いてきたのです。そこで僕は「目に見えない力ですが、力と力のぶつかり合いなので弱いほうが負けます」とお答えしました。では負けるとは何を以って負けるというのか?ですね。そこが今件の特異な所であり、他に類を見ない特徴なのです。

どういうことかをお話します。そのもう一人の祈祷師の方は密教護摩を焚かれる方だったのです。数回施法されたようですが、それまでに効果が出ていなかった。そのため依頼者の方は僕のほうにも依頼してきた、という流れだったのです。ところが僕の第一回目の修法とその密教行者の方の修法日が、偶然まったく同じ日だったのです。さてその当日、密教の方の修法に異変が起きたそうです。なんと護摩木に火がつかない、ついてもすぐに消えてしまう。何回やってもダメ・・・、というような不思議な現象であったため、密教行者の方はその日の修法はあきらめたそうです。と同時に依頼者の方に尋ねたそうです。「あなたはどこか他の行者さんにも依頼していませんか?」と尋ねたのです。その密教行者さんは、さすがに修行を積んでいらっしゃる方で鋭いですね。その依頼者の方は本当のことは言わずに「いいえ、そういうことはありませんけど・・・」と答えたそうですが、僕のほうには本当のことを話してくれたわけです。

このようなケースですと、力同士がぶつかって闘いますから無駄なエネルギーが費やされ、肝心の願望成就までの時間が延びてしまうのです。もちろん僕はこの依頼者の方にもそう言いました。その後数日して依頼者の方から、向こうの行者さんはお断りしました、との連絡が入りました。その密教行者さんも半分あきらめており、放棄していたようですが。

それから1ヶ月を待たずに(曖昧な記憶ですが)1ヶ月未満で成就しました。満願成就です。

他にも術比べ・術合戦の話はありますが、次回は別の話を「その2」としてお話します。いままで術合戦で負けたことはありませんでした。連戦連勝です!

KOSEI