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黄金の夜明け団/カバラ・生命の樹/アストラル界

< 黄金の夜明け団カバラ生命の樹/アストラル界 >

 1月19日のブログでは「黄金の夜明け団カバラ生命の樹」より「心界のセフィロト」として、「ティファレト」まで書きました。

 では、次の三組です。第7番目のセフィラ「ネツァク」です。このネツァクは、《勝利》を表わし金星に対応しています。また「無意識」を表わしています。そして四元素(火・地・風・水)のうちの《火》の元素に配属されています。これを人間原理の分類でいえば、「感情的」とか「情緒的」な部分を表わす。

 ネツァクの対極にあるのが第8番目のセフィラ「ホド」です。その意味は《壮麗》または《栄光》であり、惑星は水星に配属されます。そして四元素のうちの《水》の元素に配属。作用は「流動的精神、思考、人間の論理的能力」、また「魔術力」あるいは「神経力」とも称される。神経力はヒンドゥー教の体系では「プラーナ」といわれています。

 この三組のうちの最後は第9番目のセフィラ「イェソド」です。その意味は《基盤》天球は月の作用を受けます。四元素のうちの《風》の元素に配属で、オカルティズムの用語では《星幽界》と呼ばれています。星幽界とは「アストラル界」とも言いますが、ここで問題になるのが「星幽界=アストラル界(層)」というもの。これは神智学を勉強されている方は言葉としてはよく目にされていると思います。しかし正確に理解されている方は数少ないでしょう。便宜的にこの「アストラル界」を「霊界」と表現している書物も結構あります。誰もがみんな経験している(意識の中に持ち合わせている)と思うのですが、いざそれを表現するとなると至難の業です。ここで引用をしているととても引用しきれませんので、興味のある方は以下の書籍を当たってください。

  • 神智学大要第2巻(上・下) A・E・パウエル編著 仲里誠桔訳 出帆新社 
  • アストラル界  C・W・リードビーター司教著 田中恵美子訳 竜王文庫

このような専門書によりますと、アストラル界とは「人間が死後すぐに行く場所」つまり、よく「霊界」というように呼ばれているところですが、私たちの物理的な肉体にオーバーラップして「アストラル体(霊体)」とうものがあるようです。このアストラル体でないとアストラル界と交信・往来ができないようです。この「生命の樹」は人間の意識の構造を表わしている訳ですから、人間意識の少し深い部分とでも言いましょうか・・・・。とにかくここで我々は精妙な電気的磁気的実体を見いだします。そしてここには、すべての高次の諸力が集約されています。いわばエーテルといわれているもの。この場で最終モデルが構成され、それに従って物質世界が構築されるということになっています。元素配属は《風》、つまり風なので常に流れ、方向を変え、流動する-しかしこの流動性ゆえに恒久的安定性をも備えるのです。どういうことかというと、ちょうど分子の凄まじい速度が原子の安定性を確保しているようなもので、あらゆる意味でのイェソドの流れ去る形相と運動が、物理世界の恒久性と確実性を構成するのです。この三組を「アストラル界」と表現している資料もあります。

 これら三種類の三組にぶらさがる形でいるのが最後のセフィラ「マルクト」です。これは《王国》であり、《地》の元素に対応します。他の元素と惑星の綜合、ないし乗り物といえます。マルクトは物理世界であり、人間に於いては肉体、および頭脳つまり《聖霊の神殿》を表わします。

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