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KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その3

中国面白体験記その3

僕は中国に2年間住んでいました。その間に見聞きしたことで日本では味わえないこと、などなどを綴ってみます。

僕が住んでいたのは「遼寧省」という省の瀋陽市という結構大規模な都市です。この遼寧省はお隣の吉林省と、その上に隣接する黒龍江省との3省をあわせて「東北三省」と呼ばれているのですが、この地方の名物は何かというと「寒さ」です。この東北3省の冬場の寒さは内モンゴル自治区と肩を並べてまさに名物級です。もちろん、瀋陽は餃子が名物で、黒龍江省はハルピンビールが有名とか・・・、色々と売りはありますが、やはり何と言っても「寒さ」それも乾燥した空気の寒さは特色があります。最も寒い時期は1月から2月にかけてですが、この時期にちょうど中国の春節になります。春節とはいわゆる「旧正月」で、中国の春節は親戚同士が行き来して家の中で過ごすというのが通例ですね。日本のお正月は国内旅行、海外旅行と出かけることもありますが、中国では基本的に家の中で過ごすのです。だから北京なんかの観光地名所旧跡なんかも、春節なので日本人の感覚で言えばさぞかし混んでいるだろうと思いますが、じつは閑古鳥が鳴くくらい誰もいません。

2年間中国にいましたので、春節は2回過ごしていますが僕は単身赴任なので中国には家族がいません。それを不憫に(?)思ったのか、社員の一人が「社長、お正月誰も家族の人がいないのでさぞ淋しいでしょう・・・、私の家に来ませんか!」と言ってくれたときは本当に嬉しかったです。彼の実家は瀋陽市からクルマで40分ぐらいの「撫順」という都市でした。この都市もまた日本と縁が深い都市で、映画「ラストエンペラー」の主人公である、清朝最後の皇帝である「愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)」が収容されていた政治犯収容所のあった場所がこの撫順なのです。そして日本の関東軍が蛮行をはたらきその証拠隠滅のため(といわれていますが)に村民を焼き殺してしまったという悲しい事件があった場所です。

さてその春節の日、彼と一緒にクルマで撫順へ向かいました。瀋陽の冬の気温は零下25度ぐらいでしょう。ところが撫順はそれよりも更に寒く零下30度近くはあると思います。その日もそれぐらいの気温でした。寒さが原因と思われるのですが、僕の左手の人差し指が撫順に近づくにつれ、痛いような痒いような状態になってきて、見る見るうちにパンパンに腫れてきてしまったのです!着いてからはその彼の家族の人は僕が日本人と知っていたので、「鬼来了」漢字を読むと「鬼が来た」になりますが、鬼という漢字は中国では「幽霊」を表わします。つまり「悪霊が来た」とか「幽霊に取り憑かれた」日本式に言うと「祟られている」といったニュアンスでしょうが、そういう冗談を言われました。

ところでこの腫れですが、幾らマッサージしても薬を塗ってもまったく効きません。だいいちマッサージしようにも痛くて触れるものではない。撫順にいた3日間はずっとその状態で、まったく辛い思いをしたモノです。

しかし楽しい想い出もありました。労働公園という公園があるのですが、そこに遊びに行こうということになり、公園の入り口の門で待ち合わせをしました。中国人との待ち合わせは時間を余分に見ておいたほうがいいでしょう。そのときも相手の人は30分遅れてきました。しかし零下30度近い寒さのところで5分間立っているだけでも耳が痛くなり、肌がチクチクしてくるのに30分とはこれも良い想い出に入るのかどうか・・・。仕方がないから近くのフィルムを売っている商店に入って暖を取りました。*ちなみに零下30度というのは冷凍庫の中の温度です。日本国内では北海道までいけば体験できると思います。

さて公園の中にはすべてが氷で出来た馬車やら滑り台やらが設置してあって、見て楽しみ、触って楽しみ、乗って(お尻が冷たかったです!)楽しみながら時間を過ごしました。

ここで中国人の時間の観念のルーズさについて:私は瀋陽である友人と夕食をしようということになり、18時(午後6時)にホテルの1階ロビーで待ち合わせをしたことがあります。しかし結論から言うと、その人が現れたのは20時(午後8時)です!他の社員と最初30分は待とうということで待っていたのですが電話をしても、いま渋滞だとか何とかカンとか理由をつけて現れない。これはどうしようもないと思い、あきらめて他のメンバーたちと先に食事に行こうということになって、先に行ってしまったのです。宴たけなわで盛り上がって8時になったころ「いま待ち合わせ場所に着いた!」と電話が入りました。これには参りましたね。何故って普通それだけ遅れたら日を改めて・・・とうことで来ないのが普通でしょう。ところが2時間遅れて約束の場所に来るとは・・・・?あの時は「え~?なに?」とあきれるしかありませんでした。でも「待てよ2時間遅れても駆けつけてくるとは本来は心のキレイな人間なのじゃないか?」とも思い、レストランに呼んであげました。それでも悪びれることもなしに、謝りもしない態度はさすが中国人というべきか!「遠慮をしない」というのが中国人の親愛の証なんですね・・・・。