KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その103<割り込み中国観光>

<割り込み中国観光>  2016/05/20

昨日のブログまでは薬膳食養法について書いてきたのですが、今日は割り込みで中国観光が入ります。というのもふと思い出したことがあったからです。

北京の万里の長城といえば、もちろん知らない人はいないほどの観光地ですあり、その登り口は何箇所かあります。代表的な登り口でもっとも有名なのが「八達嶺(はったつれい)」という登り口です。

しかしその八達嶺の近くに動物園というか「クマ園」があることは意外に知られていません。ここからも長城に登れますが、知られていないせいか、人はまばらでゆっくりと見れますからものすごい「穴場」なのですね。

「八達嶺熊楽園」というところです。八達嶺のほうは観光客がうじゃうじゃいて、まあうるさいし落ち着かないのですが、こっちは静かです。登るとちょっと上から八達嶺を見下ろす形になって優越感を楽しめます。おみやげ物屋もしょぼいんですけど、じつに情緒がある。

熊園は地面を掘ったような穴状の所に熊がいて、餌も売っています。観光客はそれを買って熊に投げ与えるんですけど、じつにうまくキャッチするんです!ネット検索で見つかるかなと思ったのですが・・・・ありました!youtubeまでありました!↓↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=UunBRdUgYJA

ただここから登ると八達嶺より少し傾斜が急かもしれません。

あと、ちょうど八達嶺の裏側に当たるのですが「ホワイトタイガー」の赤ちゃんをダッコできるというところがあるのですね。赤ちゃんといっても何年か経つと大きくなってしまうので、いつまでやっているかはわかりませんが、僕は一度行ったことがあります。

とにかく、一般に知られていない観光地の穴場を見つけるのは楽しいものです。いきなり割り込み観光篇でした。

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中国面白体験記その102<中国薬膳08/肥満に効く食養法2>

<中国薬膳08/肥満に効く食養法2>  2016/05/19

太りすぎに効果がある食養法その2

なぜか僕は人生で大きな食あたりを2回もやりました。昨日書いた事件がその1だとすれば、今日はその2です。

これも僕が20代の頃でしたが、僕はお金が無くて4畳半一間のアパートに住んでいました。「武士は食わねど・・・」ではないのですが、働くことを好まなかった僕は、とにかくお金は持っていなかったです。朝はパン屋へ行って捨てる「パンの耳」をただでもらってきて(*最近はお金とって売っていますね)、部屋でフライパンで砂糖をまぶしてラスク状にして食べる。昼は食べません。夜なんですが、米だけを買っておいて鍋でコメを炊きカンズメを買って置き一日に半缶、つまりカンズメを全部食べないで半分残しておいたわけです。

ではなぜ働かなかったのか?自分より上に人がいて偉そうに指図されることが嫌だったからです。若い頃は僕も極真空手マンだったので、バイト先のヤツとは常に傷害罪寸前でした。

このような状況だったので、僕は友人の家に「ただメシ」を食べによく行きました。宿泊付きで。もちろん友達ですからお金は払いません。それにしてもその友人の家に行くまでの電車賃もぎりぎりだったのです。

ある日あれは真夏の盛り、カンズメを例の如く半分空けて半分残しましたが、にわかに友人の家にただ飯を食べに行きたくなり出かけてしまいました。4日間ほど我が家(4畳半)を留守にしたのですが、当然冷蔵庫などというぜいたく品は持っていませんでした。真夏の盛り40度近い気温のなかに半分蓋を開けた「サバの味噌煮」のカンズメを放置して4日間部屋を空けたのです。

5日目に戻って以前の生活が始まりました。夜になってさて何を食おうか・・・?ああそうだ、「4日前の」サバの味噌煮缶があった!と思い出し、コメを炊いて残りのサバを食べました。食べる時に異様なにおいがしたのですが、昨日のブログでも書きましたが、僕は食い物に後ろを見せたことはありません。少々臭かろうが関係ない!胃袋の中に納めてしまえばなんてことはない!何とかなる!

食後4時間経過した頃胃がむかむかしてきました。でも何とか気力で乗り切ろうとしたのですが、吐き気はつのるばかり。たまらなく嘔吐しましたが、嘔吐は止みません!おまけに激しい腹痛やら、オマケにすごい下痢です。果ては強烈な頭痛まで勢ぞろいする始末。

それでも何が原因かわからなかったのですから呑気なものです。朝まで眠れなくて午前中薬局が開くと同時になけなしのカネをはたいて薬を買いました。何しろ独り住まいなので、薬局に行くにも自分で這うようにして歩いていきました。人間内臓を壊すと直立歩行できません。腹をくの字に折り曲げて瀕死の病人の登場です。

そのときも絶対に救急車とか病院という発想が出てこなかったのが不思議です。

本題の肥満に効く食養法です。今日は虚証の肥満ですね

虚証の肥満その①

材料:ハトムギ20g、防己5g、甘草2g

*防己(ぼうい)とは汗や小便の出をよくする漢方薬です。

上記の材料を煎じて冷やして飲む。

虚証その②

パイナップル3分の1個、西瓜半個(大きいものなら4分の1個)、蜂蜜少量

西瓜はミキサーでつぶし、パイナップルを切ったものを入れ、蜂蜜で味をつける。

肥満の人は野菜や果物をよく採ること。また同じ効果を持つ漢方薬は他にもあるから併用をするのもよい。

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中国面白体験記その101<中国薬膳07/肥満に効く食養法(1)>

<中国薬膳07/肥満に効く食養法(1)>  2016/05/18

太りすぎに効果がある食養法

僕は身体の中に何かを入れて身体の変化を楽しむといった妙な性癖があります。以前まだ独身だったころ、僕はある日道端でドングリを拾いました。そのころは貧乏だったので、何でも食べましたからドングリを拾ったのもその実をたべるためです。ところが実を割ってみると先客がいたのです。それは「虫」クンです。若い頃は勢いがありますし、自分の胃の消化力とその他解毒作用には自信があったので、そのまま虫をパクッと食べてしまったのです。

「さて何かやるならやってみろ虫め!」と挑戦的な意気込みで虫が胃の中で溶けていく様をイメージしたのですが、やはり虫の持っている毒は強かったです。お腹が痛くて転げまわりそうになりました。でも医者には行かずに治してしまったので、まあ体力はあったのでしょうね。

それはさておき、今日は太りすぎに効果のある食養法なのですが、僕は昔から痩せていて太ったことがありませんでした。最近中国に行くようになってから栄養満点の中国料理を食べるようになり、少し太りましたがむしろ標準に戻っただけなのかもしれません(お腹はちょっと出ましたけれど)。

先ほどもいったように僕は身体で試すのが好きなので、食養法も大体自分で食べてみるのですが、やせっぽちの身体では試しようが無かったのでこればかりは試していません。

肥満には熱実証(便秘型タイプ)と虚証(汗の出が悪い)タイプとありますが、今日は熱実証の人向け

その①

材料:スモモ3個、寒天100g、杏仁(アーモンド)10g、蜂蜜少量

作り方:スモモは皮をむいて切る。杏仁は、すり鉢ですりつぶす。寒天は三つ豆の時のように四角い形に切る。これらを容器に入れ、水と蜂蜜で味付けし、冷蔵庫に入れ、冷やして食べる。

その②

材料:緑豆15g、牛乳100cc、薄荷(ハッカ)3g

作り方:緑豆をよく煮て水が残らないようにし、そこに牛乳と粉の薄荷を入れる。これも冷蔵庫に入れて食べる。

明日は虚証の人向けのものをご紹介します。

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中国面白体験記その100<中国薬膳06/肝臓病に効く食養法>

<中国薬膳06/肝臓病に効く食養法>  2016/05/17

最近本業の方が忙しく、ブログを更新している時間がありません。

今日は「肝臓病に効果がある食養法」です。

肝臓の異常で慢性化したものを治すには、食養法が必要です。他の療法の補助としてもいいですね。

材料:生姜3g、砂糖一サジ、醤油半サジ、酢少々

作り方:生姜の皮をむき、柔らかいところを取り出し、きざむ。これを砂糖、醤油、酢などを混ぜた水溶液に入れ、漬物のようにして食べる。

材料:生姜5~8g、紅人参半本、ゴマ油少々、砂糖半サジ、酢少々、醤油半サジ*紅人参は八百屋で売っているごくありふれた人参で、朝鮮人参ではない。

作り方:生姜と人参をきざみ、ごま油で炒め、砂糖、酢、醤油で味をつける。

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中国面白体験記その99<中国薬膳05/解毒に効く薬膳>

<中国薬膳05/解毒に効く薬膳>  2016/05/16

解毒、強壮に効果がある薬膳料理

材料:豚肉(赤身)50g、豆腐一丁、トマト一個、キュウリ半本、固形スープの素三個、調味料。牛蒡子(ごぼうし・漢方薬)10gをカップ二杯の水に入れ、弱火で一時間ほど煎じて半量に煮詰めます。

作り方:豚肉は薄切りにし、キュウリも縦半分に切り、斜めに薄切りにします。豆腐は縦半分に切り、横に5ミリほどの薄切りにします。トマトは種を取り除き、豆腐と同じ大きさに薄切りにします。卵は溶いでおきます。

固形スープの素をカップ四杯の水に入れ、牛蒡子(ごぼうし)の煎じ汁カップ一杯を加えて沸騰させます。

これに肉を入れて沸騰したら、豆腐、トマトを入れ、再び沸騰したところで卵を流して入れます。

塩小さじ一杯で味をつけ、キュウリを彩りに散らします。器に盛り付けてから胡椒をふりかけます。

効能:牛蒡子(ごぼうし)の薬効は体中の毒を解消し、化膿、浮腫などに卓効をしめします。また、利尿効果にすぐれ、強壮、強精、特に全身の諸臓器の働きを旺盛にする薬効が知られています。

牛蒡子という漢方薬は牛蒡のタネのことです。この小さな種子の中に各種の薬効を持つことが知られてから漢方薬として利用されているのです。漢方薬店で500gあたり1,500~2,000円ぐらいで入手できます。

なお牛蒡子は乳腺炎の漢方治療にも使われているようですが、そのほかにも様々な薬効があるようですので、興味のある方はネット検索をしてみてください。

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中国面白体験記その98<中国薬膳04/薬膳と食養法>

<中国薬膳04/薬膳と食養法>  2016/05/15

いままでこのブログでは普通に入手できる食材を使った健康増進のためのレシピを紹介してきましたが、これは分類で言うと「食養法」になります。

せっかく薬膳に興味を持たれてこのブログを読まれている方もいらっしゃるでしょうから、今日は少しカタイ話になりますが、そこらへんのいきさつについて・・・・。そもそも薬膳学の定義というのは、「中国の伝統的な食事療法と食事養生に関する理論と経験を研究し、それを整理し発展させて、近代栄養学、栄養衛生学と結合させる医療、保健方面のひとつの実用科学」という解かったような解からないような説明になります。

つまり薬膳には食養法や食療法も含まれていて、医療とか保健という分野もカヴァーしているということなのですが、食養法は大体普通の食材を使って料理しますが、薬膳となると治療効果、保健効果を高めるために時には漢方薬を多用します。または漢方薬そのものでなくてもそれに近い効果を持つ食材を使います。

だから漢方薬を使わなくても治療効果の高い食物を使えば「薬膳」といえると思います。

ではお料理なのに何故「薬膳」というように「薬」とい字を使うのかというと、これは中国の伝統的な医学での「医食同源」という思想のとおり、広い意味では医療効果のある食べ物は一種の「薬」といえるからです。

中国では有名な薬膳の専門書である「飲膳正要」という書物の「食療諸病篇」というところに、大根粥、小麦粥というような処方があるのです。これらの処方には漢方薬こそ使われていないのですが、大根や小麦はそれ自体に治療効果がある食物なので、これらも薬膳の中に入るわけですね。

でも感覚的には薬膳というと漢方薬を使ったものとみなす人も多いようです。これは僕はミクロ的な見方だと思います。中国の専門家の中にもこういう見方をしている人もいて、漢方薬を使わないものを「食療学」として、漢方薬を使ったものだけを「薬膳学」として区別しているのですね。

しかし要は美味しく食べて身體の保健、健康増進、疾病予防になればいいのであって、学者さんには好きに分類してください、といいたい。

今日は少し肩の凝るお話でした。

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中国面白体験記その97<中国薬膳03/パクチー・香菜・コリアンダー>

<中国薬膳03/パクチー・香菜・コリアンダー  2016/05/14

ところで中国の料理に頻繁に使われているもののひとつに「香菜(シャンツァイ)」があります。呼び方は欧米では「コリアンダー」と呼ばれていて、韓国では「パクチー」と呼ばれているハーブです。スープに入れたりお粥に入れたり、とその利用範囲は広範です。中国料理にはじつに色んな料理に香菜は使われています。独特の香りがありますが、日本人の中では好き嫌いがはっきり分かれるみたいですね。

香菜にはとても強い抗酸化作用があるみたいです。そのほかにも重金属排出機能も秀でているとのこと!⇒ http://www.pakuti.info/sod.htm

しかし中国では様々な料理に香菜が使われているので、中国旅行に行かれた方は、いささかゲンナリしたのではないですか?

僕は以前いちど某大手電機メーカーの部長さんを中国にお連れしました。その方と中国に行く前、日本に居る時点で「中国は料理のなかにかなりの香菜が使われてますけど、香菜は大丈夫ですか?」と念押ししたのです。日本人には「香菜は苦手だ」とおっしゃる方が結構多いためです。こういった確認を事前に取っておかないと現地に行ってから食べ物で不愉快な思いをしてしまったり、ひどい場合は体調を崩したり、ということで仕事の妨げになることもあるのです。

するとその方は「香菜ですか?私は香菜は大好きですよ!まったく大丈夫です!」とのお答え。僕は一安心しました。ところが、いよいよ中国へ行き滞在期間が3週間に及んだころ(現地のリサーチ等のためそこそこの長期滞在でした)、「イヤ、すみません、もう中国料理食べたくありません」とストップ宣言が来たわけです。え?と驚いて聞いたところ、その方は「確かに香菜は好きだけど、中国料理には使いすぎている!おまけに料理が脂っこいときている。もうだめです」ということでした。見ただけで胃がムカムカしてくるとのこと。相当の重症と見ました。

しかしお粥専門店もたくさんありますから食事はしばらくお粥で・・・、ということになり、ある「お粥専門店」に入りお粥を注文したら、そのお粥のうえにも香菜が!その方、のけぞってました。そのときは店員に言って香菜を外してもらいました。

もちろん、最初から香菜が苦手で食べられないという方の場合はレストランに入って、注文の時に事前に香菜を入れないようにウエイトレスに指示します。

僕自身はどうかというと、香菜の独特な味と独特な香りが大好きです。中国に居るときは否応なしに料理に入っているものですが、日本でも最近は薬効に注目が集まってきて、一時は排毒作用がダイエットに効果ありということで人気が出たこともありました。いまだに日本のスーパーマーケットでは売られていますが、嬉しいことに、以前より販売量が増えてきているのです。5把くらいをまとめて一袋にして売られています。いまだに人気があるのでしょうね、時々は棚が空になっていることもあるほどです。

僕は店頭に並んでいるときは買ってきて、毎夕食事に2~3把は食べてしまいます。最近は友人から「クレソン」という野菜を奨められました。なんでも野菜の王者だそうです。そうとなれば食べるしかありません。「食べ物には後ろを見せない」これが僕のモットーです。

なので、我が家の夕飯の食卓には、クレソンと香菜を盛り付けたお皿が並びます。僕の家族の人間は両方食べませんから、僕が一人ですべてナマのままバリバリ、ムシャムシャと食べまくります。

そのせいでしょうか?僕は実年齢よりも若く見えます。

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