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まじない 中国符呪秘本

< まじない 中国符呪秘本 > 2016/02/04

 世の中には「妖術」「呪術」「魔法」という主に三種の怪しげな術があります。これは世界中どこの国に行ってもあるのですが、お隣中国にもふんだんにあります。知る人ぞ知る「まじない 中国符呪秘本」という本が香草社と言うところから出版されていますが、以下この本冒頭の「佐藤六龍」先生の解説より引用。

★引用開始

 本書は中国に於ける五術(命・卜・相・医・山)のなかの「山」の修密法の符呪を説いたものです。この原本は、清代から伝わる「符呪法」の珍本です。この修密とは、秘密の行法を修めるということで、密法(または密教)といわれています。

 この密法は、その方法によって、「手法・薬法・念法」の三種に分けられます。「仏教に於ける密法は、だいたい「念法」を主にし、「手法」を副とし、あまり「薬法」は用いません。五術における「山」の密法は、「薬法」を主にして「念法」を用い、あまり「手法」は用いません。

 「薬法」は薬物を用いて不可思議な密法を行うことをいい、「念法」とは、念力(つまり意念)の力によって物事を遂行する行法です。この「念法」にはさらに「符呪法」と「円光法」のふたつがあります。

 なお「薬法」は、その大部分が薬品を用いるため、科学的にも納得がいくのですが、なかには現在の常識から見て、おかしいものもあり、しかし、ここにはそれらもすべてのせておきました。もうひとつ、本書はあくまでも「山」の「符呪法」を究明するためのものですから、実行にあたっては良識のある行動が望まれます。

薬法の部

画中の人が傘を開く法

[解説]掛け軸に描かれた人物が傘を持って立ち、晴れた日は傘を閉じ、雨が降ると、その傘を開くという絵です。古来、仙筆とされたものですが、現在は人の力でできます。

[秘法]古く色づいた紙に黒緑色でひとりの人物を描き(1尺=30cmばかりの大きさの)、手に一本の傘を持たせます。その傘は閉じています。別に老鵞鳥(がちょう)の肝(きも)一個を用意します。ミョウバンの粉末を肝の中に混入し、その口をかたくしばり、風当たりのよいところにかけてかわかし、かたくなってから清水のなかでもみます。

 新しい筆で、この水を使い、この傘に補筆し、開いた傘の形にします。かわきますと、その補筆した絵は隠れてしまいます。そして雨の日には、はっきりと開いた傘の絵になります。その隠れた色は黒緑色で、もとの絵と同じ筆のようで、まったく百年の仙品のようです。

★引用終わり

中国魔術のトリックの種明かしでした!

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