KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

埼玉県秩父地方の民間療法001

<植物性のもの>  2016/05/23

僕の得意な分野はやはり「中国」なのですが、時々は中国を離れてわが日本国の民間療法に目を向けてみます。最初は埼玉県秩父地方のもの。

植物性のもの

雪の下:虫歯が痛むときは雪の下の葉を揉んで虫歯につめる。煮出して飲むと百日咳にも効く。葉を塩で揉んで耳につけると耳だれに効く。葉を絞り汁を飲むと胃痙攣や胃腸病に効く。

菊:菊の花を煎じて飲むと咳止めになる。葉を揉んでその汁を傷口につけると傷が治る。野菊を入れた風呂に入ると冷え性に効く。

ふき:陰干して煎じて飲むと咳止めになる。ふきのとうは痰に効く。

水仙:根をすって貼ると乳の腫れに効く。根をすってうどん粉と練り貼ると、しもやけに効く。

にら:にらをお粥やおじやに入れて食べると下痢止め、腹痛に効く。にらを塩で揉んでつけると漆かぶれに効く。

烏瓜:烏瓜の実を酒に漬けて、その汁をつけるとヒビ・アカギレに効く。

どくだみ:陰干して煎じて飲むとできものが治る。便秘やあせものにも効く。

げんのしょうこ(いしゃごろし):土曜の丑の日に朝露のかかっているとき採り、陰干にして乾燥させて煎じて飲む。下痢止め、腹痛全般に効く。半夏生のげんのしょうこは赤痢に効く。

とうやく(せんぶり):煎じて飲むと胃病や腹痛に効く。細かく切ってお湯を注いで飲んでもよい。

ほおずき:ほおずきの実の汁をつけると、しもやけに効く。根を煎じて飲むと子供を孕まない。胃病に効く。

*日本全国津々浦々、どこの地方にも民間療法というものはあります。秩父地方の民間療法はまだまだあります。明日から何回かに分けてご紹介しますが、その成分が科学的に薬効ありと裏づけられるものもあるがなかには精神療法的(呪術的)なものもあります。さまざまな意味で近代医療をサポートする、といった姿勢で使う分にはいいと思います。いつでもどこでも薬局があり、病院があるわけではありませんからね。覚えておいてソンはない。野生バンザイ!

しかし自分で自生の植物を採取するときには専門家に相談しましょう。素人では益草なのか毒草なのかは、見分けはつかないのです。命を失ってしまったら元も子もないです!注意注意。

KOSEI