KOSEIのブログ

自分の可能性をどこまでも

中国面白体験記その60<中国の生活_風景2>

<中国の生活_風景2>  2016/04/03

この画像はたしか1995年頃のものです。20年ぐらい前の中国の列車の貴重な写真です。左側に立っているのが僕です。これは僕が気功法の修行を行なっていた時代で、寧波(ねいは)というところに行ったときのことで、列車で移動した時だと思います。とても、という表現では追いつかないくらい体重は痩せていました。右側の人は同じ修行者仲間です。寧波には『普陀山=ふださん』という仏教の聖地が在るのですが、その寺院に気を下丹田で練って結晶化した石があるというのでそれを拝観しに行ったのです。寧波から船に乗ってその寺院がある島まで行きます。

これは寧波ではなく北京ですが、今でも地方に行けば在るかもしれませんが、都会の大都市にはありませんね。路上の理髪店です。故宮の近くです。

中国の路上は日本のカルチャーセンターでやっていることたとえばダンスとか体の鍛錬とかがオープンで行われていますが、これもその一つです。路上で中国将棋を指している光景はよく見ます。

また路上で露店があり果物や何かを売っているのですが、嬉しいことに「量り売り」なんですね!だいたい単位は「斤=500g」です。東北地方に冬場に売っている「南果梨」という小さな梨があるのですが、すこぶる美味しいです。いくらでも食べられます。僕は一度それを日本に輸入しようと思い、日本の農水省に聞きにいったのですが、規定が厳しすぎてハナシになりません。農水省の役人の口にこの梨をしこたまブチ込んでやろうかと・・、つくづく思いました。応用の利かない石頭どもです。

中国の路上で売っているものは不衛生といいます。たしかにあの排気ガスやほこりの中で売っているものですから、そのままでは食べない方がいいですが、よく洗えばまったく問題はないです。現に僕は一度もお腹を壊したことはありません。

あまりにも「農薬がどうの」「不衛生だから」といっていると、何も食べられなくなってしまいます。多少の農薬や毒をも平気で取り込んで解毒できる体に作り変えていかないと、日本人は体力の面で世界に遅れてしまいます。現にすでに大きく立ち遅れています。日本の食べ物が衛生的過ぎて「純粋培養」人種に堕落してしまっている!そんなものはクソ食らえで、限度はありますがちょっとぐらいは毒を食わないと強くなりません。

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中国面白体験記その59<中国の生活_風景1>

<中国の生活_風景1>  2016/04/02

僕は中国に仕事の関係で滞在していて、中国各地を飛び回っていました(飛び回るというほどではなかったですけれど)。中国へ行く前はどうだったかというと、日本各地をやはり仕事の関係であっちこっちと旅をして廻っていたのです。北は最北の北海道は稚内。南は最南・九州鹿児島&北九州は小倉市、四国は丸亀&徳島、その他中国地方、中部地方北陸地方・・・・。東北地方は北海道に行く時に、むかしの「青函連絡船(いまはない。青函トンネル」に乗るために函館に降り立ったぐらいで、その他の東北地方には行ったことがありません。このうち北海道が一番多かったですね。あの広大な大地はどこか中国大陸を思い出します。でも不思議なもので、僕は本来旅行嫌いなのです。出不精というかなんというか・・・。特に観光旅行などは「大」の字がつくほど嫌いです。なので、日本国内でも各地に行きましたが観光地には自らすすんで赴いたことは一度もありません。誰かに誘われたときはイヤイヤお供しましたが。大体札幌に行ったら「時計台」見なくちゃ!という人の神経をどうしても理解できないのです。或るときどういうわけかこの「札幌時計台」を、誰かと一緒に見に行きましたが、時計があっただけでした。僕はあまりこういった感性に乏しいのでしょうか。いろんな方が大事なお金を使って「時計」を見に行っているというのが理解できません。観光客は乗せられているか!バカ丸出しに思えてしょうがないです。洗脳の恐ろしさを思い知りました。

僕は国内でどんな仕事で各地を廻っていたかというと、「ダンサー」です。時々は金粉ショーというケッタイなものもずいぶんやりました。金粉ショーではTV出演もしました。たしかイレブンPMという深夜番組だったと思います。何10年も前の話です。

話を中国の風景に戻しましょう。上の写真はネット上で見つけたフリーの風景画です。赤峰市(せきほうし)とあったので選びました。じつは僕は赤峰に友人がいます。いちど訪ねて行ったことがありました。赤峰市とは内モンゴル自治区の一都市です。日本からの経路ですがまず国際線で大連に飛びます。そこからただひたすら列車です。15時間もかかりました。もちろん寝台車です。中国の列車は物盗りが多く物騒だと聞いていたので、友人とコンパートメントをとって移動したのです。15時間同じような風景を見ているのは本当に疲れますね。もちろん夜は外は真っ暗ですが、朝おきて外の風景がどこか変わっているかな、と思って車窓の外を見ても昨日の風景と「まったく同じ」なのです!誰かがこっそり映写機でも回しているんじゃないかと本気で思いました。頭が変になって・イヤ麻痺してきます。

ようやく駅について外へ出てタクシーを拾います。タクシーの初乗り料金、なんと4元(今のレートで70円くらい)!あの当時でも「うわぁ~初乗り安いなあ!」と感心したものです。しかしボロいことこの上なく、走行時の衝撃がモロにお尻に伝わってきて、これもまたまいりました。中国の国内旅行は体力勝負です。赤峰市とは赤い土で出来た山があります。友人に案内されたのですが本当に赤かったのでびっくりしました。友人の家はまがりなりにもキレイとは言いがたい家でしたが、それでも僕のことを温かく迎えてくれた気持ちに僕は嬉しくなりました。でもその友人の実家の周囲を見渡すと、本当にレンガだけで建てられている家屋が結構あって、なんか悲しくなりました。「日本って結構裕福なのでは・・・」とも思いました。僕は長男のお土産に本物の「馬頭琴」を買いました。中国でもこの楽器の人気はイマイチらしいですよ。しかしとても美しく悲しい音色を奏でます。いちど聴いてみてください。ネットで検索すれば何件かヒットするでしょう。美しい音色は貧しいところからしか生まれないのでしょうか?そういえば美しい蓮は汚い泥の池に咲くとはよくいわれますね。長男は学校に持っていったところ担任の教師がすっかり感服したそうで、学校に少し貸してくれないかと頼んできたそうです。長男は「ハナ高々」だったそうです。

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中国面白体験記その58<中国の生活_食事篇3>

<中国の生活_食事篇3>  2016/04/01

そのほかにも、僕がとても好物である中国の「焼茄子」があります。この「焼茄子」は日本で食べる「焼き茄子」とはまったく違うものです。中国にも日本のものに近い茄子料理は在りますが、僕の好きな「焼茄子」は方形に切ってコロモをつけて油で揚げてから炒めたものです。中国ではポピュラーな料理ですが、ネットを初めとして色んなところで探してもナゼか見当たりません。「揚げ焼茄子」で検索しても説明は出てくるのですが、画像は見つかりません。そこで中国語「烧茄子」とやると、ちゃんとヒットします!

↑日本語で検索しても見つからなくて、中国語だとヒットする・・・・・やっぱり、日本での「焼茄子」と中国のとではまったく違うということが、これを見てもわかりますね。中国東北部に来て水餃子はもちろん美味しいですが、僕は「焼茄子」が一番好きな料理です。

↓あと、かなり甘いですが「拔丝香蕉(バースシャンジアオ)」という料理がありますが、これも僕の好物一覧表に載せたい料理です。

一見揚げ月見団子みたいにみえますが、これはバナナを揚げてその外側に飴をからめた料理です。水が入った小さなどんぶりと一緒に運ばれてきますから、飴が柔らかいうちに水にサッと浸して食べます。この料理の欠点は時間がたつと飴の部分が硬くなってしまい、にっちもさっちもいかなくなること。箸で切り崩そうとしても無駄です。そのような時はウエイトレスを呼んでもう一度暖めてくれるように頼みましょう。これのサツマイモバージョンが在ります。「拔丝地瓜(バースディーグォア)」といいますが、大学芋と似たようなものでサツマイモを揚げてその外側に飴をからめたものです。僕はどちらかというとバナナの方が好きです。バナナとサツマイモ以外にも何種類かあるようです。

↓これは日本でも有名な「揚げパン」です。中国では「油条(ヨゥティアォ)」と呼んでいます。朝の中華版ファーストフード店で食べたり、ちょっとした携帯食的に食べたり、かと思えばレストランのコース料理のなかに出てきたり、ヤムチャのなかにもあります。様々な場面で食べられていますね。

↓これも日本ですっかりお馴染みになった「包子(パオズ)」と「饅頭(マントウ)」ですが、揚げパン同様登場場面は多いです。ふたつとも丸くて白い塊ですが、なかに何も入っていないパンのようなものが「饅頭」で、なかに肉やら何やらが入っているのが「包子」です。このふたつは、揚げパン同様登場場面はとても多いです。市民が軽い朝食をとるファーストフード店で、普通のレストランで、それも専門店も在るほどです。

これが包子(パオズ)です

ところで、今日はちょっと変わった料理を見てみたいと思います。中国では滋養強壮として捉えている食材があります。薬膳料理というものがありますが、滋養強壮効果の高い食材をつかっています。いずれも根底にあるのはご存知「医食同源」の考え方。つまり美味しく食べながら体も丈夫になってしまえ、ということです。薬膳というか、滋養強壮の食べ物はかなりの数と種類になりますから、とてもこのブログで紹介はできません。幾つか例を挙げてみます。蟻団子、サソリ、牛のペニス、タツノオトシゴ、犬肉、蚕(カイコ)の蛹(サナギ)、ヘビ、トカゲ、カエル・・・・、いずれも日本では「ゲテモノ」扱いされているものですが、解毒作用が高かったり、体を強健にしたり、といった漢方薬として捉えられています。実際市販の強精剤や強精料理のなかで高価なものには、このほかにも特別なものを使います、例えば『雄蚕蛾(ゆうようが)』、『人中白(漢方薬)』。料理としては『ミンクの強精料理』等々・・・といった強烈な強精作用を持ったものがつかわれていますが、今挙げた様々な材料も多く含まれています。実際に高価な強精作用のある成分を含んで無くても、街中のレストランで気軽に注文して食べるだけで、安く丈夫な体を維持できるのです。

精力剤で有名な「蟻力神」という製品は蟻酸を使っています。僕はだいぶ前ですが社長と会って話をしたことがありますが、社員全員に飲ませているといっていました。確かに全員きびきびとした動きでした。また「三体牛鞭」という精力剤も有名ですが、これは牛のペニスを使っています。鞭とはペニスのことです。

このように中国では日本で「ゲテモノ」扱いされているものが市民権を得ています。日本人は体力が弱い、外国ですぐお腹を壊すといったのは、淡白なものばかり食べている食べ物に原因があると思います。僕も日本人ですが、中国滞在中は上に挙げたもののうちトカゲ以外は常に食べていました。おかげさまで不衛生な中国で生きながらえてこられたのだと思います。お酒の呑みすぎでつぶれた以外はお腹を壊したとか、体力が続かないといった状態には陥りませんでした(肺炎はやりましたが)。上に挙げたものはついつい引いてしまうものばかりですが、勇気を出して是非食べてみてください!新しい世界が開けてきます!

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中国面白体験記その57<中国の生活_食事篇2>

<中国の生活_食事篇2>  2016/03/31

中国料理というと、一般には「北京料理上海料理四川料理広東料理」の4種類ですが、これはあくまでも大雑把なわけ方に過ぎません。北京から見て東側に東北地方、東北三省と呼ばれる遼寧省吉林省黒龍江省がありますが、この一帯の料理は東北菜と呼ばれていて中国の中でも独特な位置づけです。僕がいた瀋陽遼寧省ですが、遼寧省には『遼菜』と呼ばれる料理が在ります。ではどのような料理が特徴的なのかといいますと、瀋陽に限らずですが東北地方はなんと言っても、まずは餃子です。中国で餃子というと「水餃子」のことを指しますが、さらに水餃子は「蒸したもの」「ゆでたもの」の2種類あります。日本の餃子は中にニンニクが入っていますが、中国の水餃子には入っていません。醤油と黒酢と刻みニンニクを入れたタレに浸して食べます。

↑もちろん上の写真のように焼いたものも在ります。これは餃子で通りますが、東北地方では日本の焼き餃子のような形式のものは、呼び方が違います(鍋貼といいます)。つまり餃子というと東北地方では一般的には上の2種類(ゆで、蒸し)です。

↑これがゆで餃子ですが、蒸し餃子とはセイロのなかに蒸された餃子が入って出てきます。注文の単位ですが個数ではなく(日本では個数ですね)、重さで注文します。1斤(500g)とか、2斤とか。

それでは餃子の他の東北地方の田舎料理をいくつかあげてみます。

↑これは発酵して酸味を帯びた白菜漬と羊肉を炊き合わせたものですが、僕がお連れした日本の方はあまり好きではなかったようです。日本人の味覚には合わないのでしょうね。酸味を帯びたにおいと味に抵抗感をもつ方が多いようですね。

↑山菜(たらの芽など)を特製味噌で食べます。ちなみに「たらの芽」ですが、日本のものよりもはるかに大きいです。また旬の時に当たればこの上もなく美味しいです。特製味噌ですが、各レストランあるいは各家庭によって様々なものが在りますが、瓶詰めでも売られています。以前一度もの凄く美味な特製味噌を食べたことがあるのですが、うかつにも銘柄をメモしておくのを忘れました!

↑鍋料理(の具)です。具は色々なものが在りますが全体的に量が多いですね。「火鍋」という看板があれば、そこは鍋料理のレストランです。海鮮の具、山菜の具と、多彩です。

↑糖酢排骨:排骨(あばら骨)を味付けしたもの。豚などの骨付きあばら肉(スペアリブ)を甘辛く煮たもののことです。

★今日のブログでは高級なレストランで食べる高級料理ではなく、一般のレストランで食べる料理を紹介してきましたが、実際に現地に行き味わってみてください。以上紹介したほかにも、瀋陽の田舎料理の中にはニワトリが全身そのまま入っている煮物とか、また蚕料理やカエル料理もありますが、日本人向けではないので紹介は控えます。

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中国面白体験記その56<中国の生活_食事篇1>

<中国の生活_食事篇1>  2016/03/30

昨日のブログではホテルに着くまででしたね。今日はその先に進みましょう。別の日のブログでホテルに到着したときのことを書いた気がしますので、一部重複しているかもしれません。今日は別の角度からも見てみましょう。着いた時刻にもよりますが、お腹が空いていたら夕ご飯にしましょう。友人と連絡を取り合って部屋に来てもらいます。そして大体何時ごろ出かけるかを打ち合わせしましょう。そしてもうひとつ、こちらの方が大切ですが「何料理を食べに行くか」を決めることですね。僕はかなり多くの日本のお客さんをお連れしていますが、いずれも社長さんや大会社であれば管理職の方です。普段そんなに頻繁にお会いしているわけでもないので、中国に行くとどんな料理があって特徴はこうでああで、ということはほとんどお話していません。そのためもあるのでしょうが、そこに日本人の主体性のなさが加わって「オススメは、何ですか?」と100人中100人がこう聞き返してきます。基礎知識が無いところにもってきて、いきなり聞かれてもこう答えるしかないのでしょうが、どうせ中国に行くのなら勉強をしてきてほしいものです。なにしろ高い飛行機代を払って高い宿泊費を払ってまで、仕事のためとはいえ中国まで行くのですから。それこそ旅行ガイドブックをみれば、たくさん解説が載っています。

そこで今日のブログでは中国の食べ物について。食は中国といいますが、中国国内では「食は広州にあり」とよくいいます。広州の中国料理は確かに美味しいです。しかし仕事で中国へ行くにしても観光で行くにしても、中国といえばまず北京を連想される方が多いと思います。北京ではじつは中国じゅうのお料理を食べることができるのです。ではどんな料理があるのかを見てみます。

 

中国料理の種類はとても豊富なので、今日のブログでは、まず『北京料理』を紹介しますね。上海の少し上を流れているのが揚子江です(中国語では「長江」)。そして、その少し上を流れているのが黄河という、これまた海のように大きな雄大な河です。どこら辺までの料理を北京料理と呼ぶのかはハッキリと線は引けませんが、だいたいこの黄河から上の(北の)料理を総合的に『北京料理』と呼んでもいいでしょうね。内容的には北方地方の民族料理で、気温が低いためカラダを暖めるために鍋料理が多いです。また味噌を使った料理とか、肉料理も多いですね。そして北京で忘れてはいけないのが「北京ダック」です!この北京ダックには日本人もその他の外国人も舌鼓を打ちますが、日本で食べる北京ダックと中国で食べる北京ダックとでは大きな違いがあることを知っていましたか?それは何かというと、中国で食べる北京ダックにはダックの肉がついているのに、日本で食べる北京ダックには肉がついてなくてカラカラに揚げた皮のみを食べているのです!多くの日本人は皮だけのものが北京ダックだと思い込んでいるので、中国に来てビックリします。逆に僕は中国料理を覚えたのは中国大陸でなので、日本に帰って食べてみてその違いを知って、すごく驚きました!どうしてこうなったのかはよくわかりませんが、、最近はこの事実が知れ渡ってきたためか、日本でも肉付きの北京ダックも出始めたみたいですね。

また、北京は政治の中心であり宮廷が在ったところですから昔から伝わっている「宮廷料理」も特徴的ですが、『満漢全席』といわれている、いわゆる清朝乾隆帝の時代から始まった満州族の料理と漢族の料理のうち、山東料理の中から選りすぐったメニューで、かつての清朝の皇帝の時代は食事の時間も長くその食材も全国から集められた珍奇なものも含まれています。いま北京で食べることができる宮廷料理満漢全席はいうなれば、「ミニ満漢全席」とでも言うべきもので、もちろんすべてを食べることはできません。僕はこの宮廷料理を食べに連れて行ってもらい「ラクダの手(足?)を出されたことがあります。僕はへんな自慢ですが、今まで中国で出てきたいかなる料理も問題なくこなせたのですが、この「ラクダ」だけはいただけません!なにしろにおいがすごい!動物園の檻の中のにおいそのものです。完食不能、初のギブアップでした。

軽い食事としては「餃子、肉まん、うどん」と言ったものが多いです。味付けの特徴は「やや濃い」でしょうか。また焼いた羊肉(ジンギスカンですね)も北京を代表する料理です。しかし羊肉あたりは中には脂っぽいものがダメな人もいますね。特に日本人は食事が淡白なので慣れないと厳しいと思います。そこらへんは臨機応変に!

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中国面白体験記その55<中国の生活_注意事項4>

<中国の生活_注意事項4>  2016/03/29

成田から北京までの飛行時間はわずか4時間半とはいえ、到着すると体を伸ばしたくなります。手荷物を忘れないようにしてください!ふたつ手荷物がある場合はひとつ置き忘れてしまうことが無いとも限らないので、手荷物棚のなかをよくチェックしましょう。ところで、飛行場を出たところで白タクがいる場合があります。僕は最近何年間はビジネスで中国へ行き来していて、友人の迎えも来ているのでそういう場合は問題ないのですが、白タクを使う場合はある程度の語学力も必要です。値段交渉のためです。正規の値段よりも安い値段で行ってくれることもあるので、一概に否定もできません。白タクをやっている人間も生活があるので、助けてあげましょう。ただし最初からぼったくるつもりで近づいてくる悪徳なやつらを助ける必要はありません。見ただけでは中々判断できませんから、正規のタクシー乗り場で並ぶのが一番です。しかしこういった事情も以前の話で、今の北京空港はまったく違います。瀋陽の空港のほうがまだそういう人たちがいるかもしれません。中国の公安局の取り締まりは強圧的なので悪徳業者は現在ほとんどいません。

余談ですが、街中で、あるいはちょっと長い距離を移動するときで自分達のクルマが使えないようなときはタクシーを使わざるを得ないですが、日本でタクシーを使うときはメーターが上がっていって目的地についた時に、そのメーターどおりの金額を支払います。しかし中国で特に長距離利用するときは最初に値段交渉をします。距離が長いのでかなりの節約ができます。逆に言えば交渉をしないで言うままの値段を払っていたら大切なお金を無駄にしてしまうことになります。何台かタクシーが停車しているところに行って、片っ端に値段交渉をかけていきます。何台か交渉してみてその中の一台を選びます(人生は選択の連続です)。選ぶ基準は、値段はもちろんですが、車内がきれいかどうか、運転マナーがありそうな(人柄がよさそうな)ドライバーかどうか、といったところでしょう。いわれるがままにお金を支払う日本人にはちょっと考えられない習慣です。だから日本人は海外で詐欺に遇いやすいのです。ツアーで中国旅行に行った方からはこのような事情は見えない部分です。

僕は瀋陽である日本のお客さんを朝早く市内のホテルから空港までタクシーで送っていきました。その時に、そのドライバーが僕に向かって、僕のことを中国人だと思っているらしくて「その客は日本人だろ?少し高く(値段を)とってもいいだろ」と中国語で言ってきました。このとき、一般人民のなかには反日的とまで行かなくても、日本人=金持ち、中国人=貧乏、ゆえに、金持ちからは高くとる、という考えがあるんだなぁ、とつくづく思いましたね(最近は中国にもお金持ちが増えていますがまだまだ貧困層のほうが圧倒的に多いです)。僕は「この客は僕の大切な仕事の客だからちゃんとした料金にしてくれ」と言って、日本人顧客の財布を守りました。そのかわり、市内に帰るときは空港から一般道に出るまでは高速道路を使うのですが、じつは抜け道があります。帰り道ではその運ちゃん「高速で行く?それとも裏道で行く?」と聞いてくれて、帰り道ではサービスがまったく違う??どういうことだ??同じ国の人間には親密にしたい気持ちはわかるが・・・、戦争のとき親御さんが日本から辛い目に合わされたのかもしれないですね・・・・。戦争は人の心を傷つける。僕のことを中国人だと思い込んでいるから、同国人(だと思っている)には親切にしてきたのでしょうね、まあ当然といえば当然なのでしょう。もちろん裏道を使って高速料金を節約しました。

さて本題に戻って、空港を出て友人のクルマで移動しますが、大体の場合特別な用事がなければ最初の行く先は宿泊予定のホテルです。僕は一人で中国に行ったときはクルマに乗ってもほとんど話すことも無いですが、日本からお客さんをお連れした場合は、そのお客さんを中国人の友人に紹介したり、逆に中国人の友人をお客さんにしたり・・・。また街中の建物の説明、仕事の話、といった話題で盛り上がります。もしも御自分で中国語を勉強していたら、なるべく中国人に接したときには下手でもいいから話しましょう。いままでの僕のブログでも書いてきましたが、語学力は使うことによって向上するのです。失敗してもなんのその!

いよいよホテル到着ですが、その前に、ではホテルを選ぶときにはそもそもどのようなことに注意すればいいのか?という大事な注意点があります。宿泊するホテルはできれば五ツ星ランクのホテル、少なくとも四ツ星ホテルが理想的ですね。やはりサービスとセキュリティの問題です。三ツ星ホテルでも名前が通っていたり老舗だったりすると、まあまあのです。あと同じ五ツ星ホテルでも外資系(インターコンチネンタル、ヒルトン、シェラトングランドハイアットetc.........)と中国系(代表格は「北京飯店」老舗です、王符飯店-香港資本ペニンシュラ系-、新世界飯店-香港資本-、中国大飯店)、あとは日系(長富宮飯店-ニューオータニ系)です。どのホテルも一長一短ですが、せっかく中国に来たのですから中国系がいいかもしれませんね。しかし中国系のホテルも厳密に言うと香港資本が多いので、欧米系のホテルと大きな違いはありません。

↑五ツ星ホテルの部屋

問題は三ツ星以下のホテルです。ある意味で「中国らしさ(?)」を味わいたい人にはお勧めです。当然部屋はボロくてクサいです。床はしみだらけだし、茶葉は古びているような味もどこかレトロ。サービスはあまりよくありません。従業員が投げやりでいいかげん。デポジットを払っているにもかかわらず部屋のカードキィがきかなくて部屋から閉め出されることも度々。水道が出ないことも時々ある(特に上の階)壁紙はところどころはがれている。

 

↑これは洗面台、飯場のなか?と思えるこの水道管むき出しの美学!笑うしかない。

↑これは・・・・んん、壁にエアコンのパイプが突き刺さっている(?)画像。もはやコイツらは客を泊める気はない。このひどい部屋で1泊2,000円ぐらいですね。

差が大きいですね。僕はいつもその中間を行くあたりの部屋に泊まります。

↑ここは1泊3,000円ほどです。右奥にはおしゃれなシャワールームがありますし部屋の中も小ぎれいです。広さはかなりあります。中国は土地が広大なせいか部屋がぼろくても大きさはそこそこ大きいですね。

それにしても、どうせ泊まるなら・・・・やっぱり五ツ星の部屋に泊まりたいですね。

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中国面白体験記その54<中国の生活_注意事項3>

<中国の生活_注意事項3>  2016/03/28

いままでは中国大陸に着いてからの注意事項でしたが、日本から中国へ発つときの注意事項に注目してみましょう。まず中国大陸まで飛ぶときのキャリア(航空会社)選びですが、以前は値段で選ぶなら中国系キャリア(中国南方航空中国東方航空中国国際航空等)といわれていましたが、最近は必ずしもそうとも言い切れません。日本のキャリア(ANAJAL)のほうが安いときがあるのです。航空運賃は微妙な関係で決まるので、時として日本のキャリアのほうが安いということが起きるのです。また何月何日からはいくら、何月何日からはいくら、というように日にちによって運賃は変化しますので、チケットエージェントに友達を作っておいたほうが良いです。そして出発日の目安が決まったら、その日の前後の料金の推移を調査してもらいましょう。チケットエージェントですが、あまり大きなところよりも小さな個人経営のような会社の方が良いです。なおかつある特定のキャリアとパイプを持っている会社が望ましいですね。そのキャリアの内部情報や、特別料金も提供してもらえるからです。

僕がいつも頼んでいるところは友人の上海人が経営しているチケットエージェントで、とても良心的な会社でいつも一番安い値段を探してくれるし、ちょっとぐらいの割引ならば応じてくれます。「Cさん!別の会社でこんなに安いよ!」といえば、その人の利益を割らない範囲でサービスしてくれます。でもこれも僕がウソの情報を持っていくかもしれないので、お互いの信頼感が無くては成り立たないことなのです。この人とは「どこそこがこれだけ安いよ」というと確認もしないで、「そうなの?ん~~んウチではやっぱりムリだな」とか「じゃあ同じ値段にするよ」とかいってくれます。持つべきは友です。

往復の便名が決まったら、家族の方にはかならず教えておきましょう。外国に行くわけですから、どこで何が起きるか分からないからです。何か起きた時に自分を探してもらえるように手を打っておくわけですね。それから宿泊ホテルもホテル名と電話番号ぐらいは教えておきましょう。できれば中国での中国人の友人の携帯電話番号も教えておくといいですね。またホテルについてからはチェックイン後に部屋番号が分かりますから、中国のホテルについた後は部屋番号も教えておきます。日本を出発する際はホテルへの電話のかけ方部屋への繋ぎ方です。中国のある程度のランク以上のホテルでは部屋番号を告げると、「泊まっている人の御名前は?」と聞いてきます。しかしこれも英語が通じるホテルと通じないホテルとがありますから、もし英語が通じないホテルだと中国語は英語よりも聞き取るのは難しいですから、かなりハードルが高いですね。英語は世界共通語だと思っている日本人は多いのですが、大きな間違いです。少なくとも中国では英語が話せる人の数は少ないです。それを覚悟して中国には向かいましょう。

日本の航空会社に乗った場合は機内での言葉はまったく問題ないですね。しかしもしも中国系のキャリアを利用した場合は、いくらかのヒアリング能力が必要です。といっても大した会話力は不要です。直接関係あるのは飲み物や機内食を選ぶ場合の単語くらいですが、これも最近は乗客を見て英語、中国語を使い分けていますから以前ほど大きな問題はないと思います。機内放送も中国語と英語が中心で時として日本語が入るぐらいのものですね。もっとも飲み物を選ぶときは「コレ!」といって指を指せば事足ります。機内食は「チキン」と「ビーフ」ぐらいのものです。飛行機に搭乗するときですが、機内持ち込みが少ない場合は上部の格納スペースに荷物を入れる手間が無いので、それほど急いで搭乗しなくてもいいともいえますが、あとから乗り込むと他の乗客が手荷物をしまう作業をしている時に列の流れが止まるので、、スッキリと座席に就きたい人はなるべく早く搭乗しましょう。もっともビジネスクラスのチケットを買った場合は優先的に搭乗できますから問題はありません。

飛行機が動き出してから離陸までの間は、待ち行列の整理のため結構時間がかかります。僕は例外なくこの時に眠ってしまいます。単調なエンジン音と細かい振動が眠りを誘うのです。離陸のときの浮揚感が苦手な人はむしろ離陸前のこの時間帯は眠ってしまったほうがいいでしょう。目が覚めたらなんと雲の上!自分が異世界に来たような楽しい感覚です。

北京までは約4時間半ぐらいなので、欧米よりははるかに過ごしやすい(腰や背中が痛くならない)です。腰や背中が痛くなり始めるころには到着していますから。飛行機の中では毛布も完備していますから、寒かったらCAから毛布をもらいましょう。機内食ですが何時のフライトに乗るかによって食べるか食べないかが違ってきます。中国に着いて食べる食事の方がおいしいので、中国での夕食時間頃につくならあまり食べないようにしたほうが良いです。しかし中国に着く時刻が16時とか夕食までに空いてしまうようなときは、そこそこ食べておきましょう。機内食の味ですが、僕が今まで食べた機内食の中ではエアーフランスの機内食が一番美味しかったです。ではどこのキャリアが一番上質か?というと、世界のエアーラインランキングで検索しても分かりますが、巷間ではシンガポール航空が世界で一番人気なのです。僕もアメリカに行った時に使いましたがさすが、噂に違わず「五つ星」です!食事良し!サービス良し!設備良し!さすがです。エアーフランスはナゼかランキングの中には入っていなくて圏外でした。

4時間ちょっとのフライトなので、必要ないかもしれませんが、スリッパを持っていくといいですね。長時間靴を履いていて足がむくみますからスリッパは気持ちが良いです。また人にもよりますが、フライト中に読書というのは意外と目が疲れるものです。僕も以前は普段読めない本を持ち込んだのですが、結局はあまり読まないうちに目が疲れてしまい断念の憂き目にあいました。あと座席を取る時に非常口の近くは非常時のヘルプを頼まれますからやめておいたほうがいいでしょう。また座席によってはCAのお姉さんと面と向かい合う場合もありますが、これは気恥ずかしいものです。その座席も避けましょう。カップルで乗る場合は2つ並びの席にしましょう!あと、窓際かどうかという問題もありますね。トイレが近い方は通路側のほうがいいと思います。もちろん窓際でも良いのですが、すべての人の前を「すみません」とか言いながら通っていかなければいけないので結構しんどいです。僕は脚を伸ばせるので常に通路側に席を取ります。トイレの数は少ないので、なるべく飲み物は控えめの方がいいですね。到着近くになると「入国カード」が配られますからそれに記入する必要があります。ボールペンは必ずもっていきましょう。持っていないと隣の人に恐縮して借りたりしますから。記入する内容に旅券番号(パスポート番号)がりますから、パスポートは落とさない場所にしまっておく必要はありますが、かといってあまり出しにくい場所でも手間取ってしまいます。

楽しい空のたびを!

次回は中国の空港に到着してからの注意事項です

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